Reach One|株式会社ビズリーチ(BizReach)【企業公式ブログ】

株式会社ビズリーチの公式ブログ「Reach One(リーチワン)」です。 Reach Oneでは、ビズリーチのメンバーやプロジェクトの紹介、社内外のイベントレポートなどを通じて、「ビズリーチのイマとこれから」をお伝えします。

REACH ONE

ビズリーチのイマとこれから

事業運営幹部に聞く!キャリアインタビュー|古野 了大(サービス開発本部長、HRMOS採用管理事業部長)

ビズリーチの事業運営幹部をご紹介するビズリーチ「キャリアインタビュー」。
前回は、ビズリーチ事業本部長の酒井のインタビューをお届けしました。

reachone.bizreach.co.jp

今回は、サービス開発本部長であり、HRMOS(ハーモス)採用管理事業部長も兼務する古野に話を聞きました。
古野は、大手通信教育会社で地学の模擬試験の編集者としてキャリアをスタートさせ、2年目からデジタル学習サービスの開発に携わりました。教育業界でキャリア教育に関わったことから、HRについて考えるようになり、2015年にビズリーチに転職。「学びの延長線上にキャリアがあるので、教育とHRは兄弟みたいなもの」と語る古野にインタビューしました。

多くの人の力を借りながら、人の一生に寄り添った仕事がしたい

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古野 了大 / Ryodai Furuno
2006年、大学卒業後、大手通信教育会社に入社し、1年ほど高校地学の模擬試験の編集を担当。その後、デジタル学習サービスの立ち上げに携わり、日本最大のサービスへとグロース。 2015年11月、ビズリーチ入社。現在は、サービス開発本部長、HRMOS採用管理事業部長を兼任する。

テクノロジーで教育を変えたくて入社。しかし配属は編集部

大学卒業後、大手通信教育会社には9年半ほど在籍しました。教育業界を選択した理由は、これから、テクノロジーの力で業界が新しく変わっていくだろうと感じていたからです。まだiPadなどが発売される前、やっとインターネットのブロードバンド接続が浸透しはじめてきた頃でした。当時の通信教育の教材は紙媒体が毎月郵送で送られてくるスタイルで、通信教育にも新しい波が来ると思って入社しました。

私が入社した当初、会社はデジタルテクノロジーを使った新しい教育サービスへの戦略シフトを模索していたのですが、まだそれを担う部署はありませんでした。なので、最初の1年は模擬試験を作成する編集部に配属されました。入社してすぐにやりたい仕事に就けない状態でしたが、特に落胆するとか、嫌になるということはありませんでした。どちらかというと、「いずれ会社の戦略はデジタル教育に進む。きちんと成果を出していれば、やりたい仕事ができるチャンスがくるだろう」という楽観的な気持ちのほうが強かったですね。

自分の仕事の軸が作られた編集者時代

一般的に編集者の仕事というと、誌面の構成を企画して、著者に執筆依頼をして、デザイナーにレイアウトをしてもらい、印刷して製本するという流れになります。模擬試験の編集も、基本は同じでしたが、編集作業だけではなく、問題を決められた平均点(偏差)の中に収まるよう出題の難易度を調整するという模擬試験特有の仕事もありました。

試験を作成するにあたって教育指導要領や標準的な学校の学習進度を踏まえ設問を決めるのですが、模試の目的は学力を正しく測ること。各回のテストに全国平均点の目標値が決められており、数十万人が受けるテストにも関わらずプラスマイナス1点程度の誤差で収めなければならないので、問題の作成はかなり大変でした。このようなテストを入社1年目から、年間で7本担当しました。模試の実施時期は異なりますので、当然作業工程は、バラバラになります。学生時代、私は地学を履修していなかったので、執筆者と正しく会話ができるようになるため、参考書を買って勉強したり、編集者として校正作業や印刷所とのやりとりや進捗管理をしたりと、複数の模試の異なる作業を同時に並行して進めるのは、難易度の高いものでした。

でも、今考えると、自分の仕事の軸は、この編集という仕事のなかで作られたと思います。自分のベースとなるものを叩き込んでもらったなあと。現在もデザイナーやエンジニアなど様々な役割の人の力を借りながら、プロダクトやサービスを一緒に完成させていく仕事をしています。それも同時進行でいくつもの案件が進んでいくので、編集者の頃に鍛えてもらった力が活かせている実感があります。編集者としての1年は、自分が立ち返る場になっていますね。

インターネットを使った新しい学習サービスの開発プロジェクトに参加

入社して2年目になると、中学生向けのeラーニングサービスの開発プロジェクトが立ち上がることが告知されました。会社には入社してから3年以上経過しないと異動できないという内規のようなものが存在していましたが、入社当初からの希望ということもあり、イレギュラーでしたが立候補して、私も参加できることになりました。

おそらく日本の教育業界で初めての大規模で本格的なデジタル学習サービスの開発という特別なプロジェクトに参加したと思います。当時のメンバーは約20人。全社横断でのサービス立ち上げの研究開発チームに配属されました。

また、兼務でリーンな新規事業の立ち上げや、テクノロジーを活かした社内の業務改革(Business Process Re-engineering)にも携わる機会を得て、あるプロジェクトでは紙教材の制作を完全自動化する取り組みを行い、年間数千万円のコストダウンを実現しました。広く様々な業務に関わることができて、環境と機会に恵まれていたと思います。

誰もが経験したことのない状態のなかでの開発

本業の中学生向けのeラーニングサービスの開発ですが、こちらは本当に苦労しました。先ほど言ったように、社内で初めての取り組みです。私自身もそうですが、社内には知見も経験者も、何もない状態です。誰かに質問することもできず、すべてが手探りの状態でした。

更に、最初に私に課せられたのは「与えられた予算内で年間12本の学習ゲームを作る」というものでした。学習ゲームコンテンツを作って、eラーニングサービスに来訪してもらう動機付けを行う狙いでした。担当者は自分だけ。

当然こちらも、社内で初めての取り組みでしたので、どんなコンセプトでゲームを作るのか、そこで動機付けした会員をどうeラーニングサービスに繋げるのか、コンテンツの内容を考えつつ、ビジネスやサービス全体を考えなければならない。その上、どうやったらゲームが作れるのか、どこに頼んだら良いのか、一体ゲームを1本作るのにいくらくらい予算が必要なのか、何もかも全くわからない状況でした。

そんな状況でしたので、秋葉原にあるいくつものゲーム制作会社から、なんとか協力してくれる会社を見つけて、最終的にはリリースにこぎつけました。今になって思うと、本当に少ない予算で、制作会社にはいろいろな無理を聞いてもらいました。ただ、苦労の甲斐あって、リリースしてみれば大成功。サービス全体の利用率の改善につながって予想以上の成果を出すことができました。

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「教育の先にあるもの」を考えたことがHR業界へ進む転機に

その後、社内でキャリア教育のサービスにも関わる機会がありました。実際に世の中にある仕事をバーチャルで体験してみよう、というものです。キャリア教育に関わるなか、HR業界への想いに繋がる2つの気づきがありました。ひとつは、小学生の将来の夢が「お花屋さんになりたい」「アイドルになりたい」に集中するのは、知っている職業が限られているから。単純に「知らない」ことで様々な選択肢や可能性に気づかないまま通り過ぎてしまっているのです。

もうひとつは、不確実性が高い社会においては、決められたゴールに向かって一律の教育を提供するだけでは不十分だということです。これはあるアメリカの大学教授の「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちのうち65%は、今は存在していない職業に就くだろう」という予測を聞いた時に、確信的な考えに変わりました。

今後、社会の変化のスピードも加速し、不確実な未来・カオスな社会がくるというのは間違いない。そういう社会で生き残るため、課題を自分自身で発見して解決していくことができる人を輩出し、後悔ない人生選択をしていくための力を身につけるサポートをすること。それが教育のあるべき姿ではないかと思い始めるようになりました。大人が子供の進むべき道を決めて、カリキュラムに則って知識を教え込むだけではなく、いろいろな人や新しいことへの出会いも含めてのすべてが学びだと。これからの時代に向け、自分の教育観が変化したと同時に、教育の先にある「社会における人生選択」という観点で、HR業界を意識するようになりました

そうはいっても、前職ではやりがいのある仕事ができており、転職をすぐにしようという気はありませんでした。ただ、当時の自分は30代のキャリアをどう過ごすか考えていて、少し焦りはあったように思います。私は20代に学び培ってきた経験を活かして、30代は一番クリエイティブな仕事ができるのではないかという考えを持っていて、そのクリエイティブな時間を、一番自分にレバレッジを利かせて社会貢献できる場所で働きたいと思っていたからです。この思いは、新規事業に関わらせてもらったことが大きいかも知れません。

自分の想いを込めてお客様や社会のためにより良いサービスを創っていきたい。小さな事業だと、ビジネスプロセスの全体像を見ながら手触り感を持って仕事ができていました。しかし、年月を重ねて大きな事業の大きな役割を担っていくにつれ、社内のステークホルダーとの調整、そして仕事を失敗しないためのリスクヘッジに追われることが多い毎日に。これはレバレッジの効いた仕事ができているのか?自分のやっていることがお客様への価値提供につながっているのか?と疑問を持つようになりました。

また、少し話はそれますが、前職ではシステム開発を外注していたので、社内に開発エンジニアがいないもどかしさも感じていました。お客様への価値提供をするためにも、自社内で開発ができる環境、背中を預けられる仲間が欲しいと思うようになっていました。

そんな時に、たまたまビズリーチと出会い、「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」という会社のミッションを知って、自分の教育観や人々の人生選択に対して感じていた想いとシンクロしたんです。そして社内にいるエンジニアやデザイナー達が、「社会のために」とか「お客様のために」とか真剣に話しているのを聞き、うらやましくなりました。掲げているミッションと、それを体現している社員を見て、ここで彼らと一緒にやりたいと思い、最終的に入社を決めました。

ビズリーチは「自分で決めなければいけない」環境

2015年11月に、ビズリーチのプロダクトマネジャーとして入社して、現在は、HRMOS採用管理事業部とビズリーチ事業のプロダクト開発、マーケティングを見ています。

ビズリーチに来て感じる前職との最大の違いは、自分で決めなければいけないことが増えたということです。ビズリーチは自分で決めさせてもらえる会社だと思っています。「こうやりたい」と言ったときに、「やるな」と言われることは、あまりありません。大きい会社だと「やるな」とか「やりたいと言うな」と言われてしまうことがあります。そういう環境を知らない若手社員には、「ビズリーチはすごく恵まれた環境なんだ」ということを知ってほしいなと思います。

私の考える理想は、個々人が「こうしたい」とか「やりたい」という想いを持って自発的にモノゴトを決め、価値を創り続ける組織です。誰かが決めたことを受け身で批評することは楽ですし、自分自身で「決める」ということは怖いことだと思いますが、自分が「こうしたい」というのを発信することで、何かが変わっていくかもしれない。そこに立場も役割も関係ありません。私自身もそうやってモノゴトがどんどん変わっていくことにワクワクします。根は楽観主義なのかもしれません(笑)。

あと、もう一つ、若いみなさんに伝えたいことがあります。それは、いくつになっても素直に学ぶことが、人の成長につながるということです。

これは私自身が前職で身をもって学んだことですが、入社して3年経って、いろいろなことができるようになっていたときの事です。当時、ある程度仕事が回って成果も出るようになってきて、生意気にも周りの人を見下すようになっていました。そんなとき、教育業界で有名な権威ある先生とお仕事をする機会があって。40歳以上年が離れている社会人歴3年の私が言うことに、「古野さん、それおもしろいね。何なの?教えて」と声をかけてくださいました。

全然威張っていないのです。その業界で何十年もやってきて、どう考えても私より多くの知見もお持ちであるにも関わらず、です。一番年下の自分からも学ぼうとする姿勢に頭を殴られた思いがしました。先生が学び続ける姿勢をお持ちであるのに比べ、「仕事に慣れた」ことを、「仕事ができる」と勘違いして、自分から学ぶことを辞めてしまっていることに気づき、このままでは自分の成長はここで止まると痛感しました。自分はなんて愚かだったのか。このことから素直さ、そして学ぶ姿勢の大切さを学びました。

今後の事業や組織でやりたいこと

私が教育業界から来たから思うことかもしれませんが、「キャリア」と「教育」は、非常に相性がいいものだと思っています。転職しても一貫して変わっていない自分の想い、それは人の成長に寄り添っていきたい、ということです。タイミングによって、その人の大きな部分を占めるのが「教育」や「仕事」なんだと思います。一人の人間が何を考え、どういう人生を歩んでいくか、ということにフォーカスして考えていくこと。それが私にとっては一番大事なことです。

今のビジネスパーソンが何に不安を感じているかというと、「本当にいま自分は世の中で通用する人材なのか?」「この組織でしか活躍できない人間になってしまっていないか?」ということだと思うんです。社会において重宝されるスキルとは、ユニークで、再現性があるもの。それを自分ならではの価値として発揮できるところまで高められていることが確かめられれば、自信を持てるだろうし、逆にそうでなければ、適度で適切な危機感を持ったほうがいいと思うんです。なので、個人的には将来そういうビジネスパーソンの能力の可視化や、能力を伸ばしたい人たちに学びや気づきを与えられるような事業をできたらいいなと考えています。

次回は、事業戦略本部や管理本部をリードする津村のインタビューをお届けします。
ありがとうございました!
※所属、業務内容は取材時点の内容です。