Reach One|株式会社ビズリーチ(BizReach)【企業公式ブログ】

株式会社ビズリーチの公式ブログ「Reach One(リーチワン)」です。 Reach Oneでは、ビズリーチのメンバーやプロジェクトの紹介、社内外のイベントレポートなどを通じて、「ビズリーチのイマとこれから」をお伝えします。

REACH ONE

ビズリーチのイマとこれから

Salesforce World Tour Tokyoで、セールスの変革プロジェクトについて講演してきました!

こんにちは!事業戦略本部 BPR部*の阿部です。

*BPR:Business Process Re-engineeringの略。全社の業務の流れを分析し、最適化することを主な業務としている、「社内の業務コンサルタント」の集まりです。

先日、2日間で8,200名以上の方が来場したSalesforce World Tour Tokyo 2017で、ビジネスマーケティング部 部長の茂野と一緒に、講演をさせていただきました。

今回の講演は、「働き方改革」をテーマにしたセッションの一枠。 Salesforceを活用したセールス現場での商談管理にフォーカスし、ビズリーチで取り組んだ商談管理における変革と定着に至るまでのポイントを紹介させていただきました。

この記事では、当日お話した内容の一部をお伝えできればと思います。

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(ビズリーチのセッションには、約150名の方がお越くださいました!)

セールス活動における成約率が、以前の約2倍に

今回紹介したプロジェクトでは、最終的に商談の成約率(商談からご契約に至る割合)を以前の約2倍にまで伸ばすことが出来ました。

ここだけ切り取るとキラキラした変革プロジェクトなのですが、この取り組みを定着させるまでには様々な工夫が必要でした。

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(講演中の様子)

「定着の壁」を乗り越えるポイント

すでにこれまでの業務のやり方が存在しているところへ、新しいやり方を導入する取り組みをするときに、絶対にぶつかるのが定着の壁です。
やり方を変えることは実はそれほど難しくないはずなのですが、しっかり定着支援をしなければ、いつの間にか現場は元通りに戻ってしまいます。

Salesforceなどのシステム管理者・開発者をしている方はよくご存知かと思いますが、業務アプリは多くの場合、「使ってもらいたい企画側の人」と「実際に使う現場の人」が違います。

往々にして起こってしまうのが、「使ってもらいたい企画側の人」が「実際に使う現場の人」にシステムを使うよう押し付けてしまうという事態です。

そこで今回のプロジェクトでは、以下の点を特に重視して進めていきました。
(とはいえ、最初からすべてが上手くいったわけではなく、進めながら高速でPDCAを回していきました。)

1. 企画側が描いている未来を、現場に伝わるまで真摯に共有すること
2. 現場から上がる不満・不安の声の本質を見極めてきちんと対処すること
3. 必要に応じたトレーニングを提供すること

今回の場合、「使ってもらいたい企画側の人」が描いていたのは、Salesforceを使うことで、AIなども駆使し、より科学的なセールスを実現する未来です。 それにはSalesforceにデータを蓄積・集約し、いつでも分析できるようにする必要がありました。

こうした背景をきちんと伝えないままに、「実際に使う現場の人」であるセールスメンバーに「今まで使っていた手法から脱却して、Salesforceを使いましょう!」と推し進めてしまっては、セールスのメンバーに不満や不安を抱かせてしまいます。

そこで、こちらが描いている未来とそれによる現場にとってのメリットを真摯に伝え、進めるなかで現場から上がる声にしっかりと耳を傾け、現場を支援するためのトレーニングまで責任をもって提供する、ということを徹底的に実践しました。

すでに未来が想像できている「使ってもらいたい企画側の人」の側は、どうしてもこれから起こる変革とそれによる成果にばかり目が向きがちになってしまいます。しかし、実際に一番肝になるのは、その変革を定着させるための支援をどれだけできるか、どれだけ現場の声に正しく耳を傾けて支援できるか、ということなのだと、今回のプロジェクトを通じて強く実感しました。

ビズリーチではこれからも、AIやMAツールなど最先端のテクノロジーとデータを活用して、さらなる生産性向上に取り組んでいきます。
業務フローの見直しからツール導入、現場への定着など一貫しての業務改善に、ビズリーチではどのように取り組んでいるのか、ぜひこの記事を読んでくださっている皆さまともナレッジをシェアさせていただけますと非常に嬉しく思います。
ぜひ、お気軽にオフィスに遊びにいらしてください!
(Salesforce様を通してのカスタマービジットも大歓迎です!)

BPR部では、一緒に変革に取り組んでいただける仲間を募集しています! hrmos.co

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この記事を書いたメンバー

阿部 茉梨藻 / Marimo Abe


国際基督教大学卒業。2013年にビズリーチに中途入社。「ライフイベントを経ても、市場価値の高い人材でいられるキャリアを作りたい」という想いを持ち、セールスアシスタントから業務改善のスペシャリストへと大幅なキャリアチェンジを実現。趣味はバンドで歌うこと、ニックネームは「まりもん」。

「打席に立ち続けて気づけた、自分の強み」|津村 信太郎(執行役員)

ビズリーチの各事業や組織をリードする幹部をご紹介するビズリーチ「キャリアインタビュー」。
前回は、サービス開発本部長、HRMOS採用管理事業部長の古野のインタビューをお届けしました。

reachone.bizreach.co.jp

今回は、津村のインタビューをお届けします。
執行役員、事業戦略本部長、カスタマーサービス本部長、管理本部長、人事本部長であり、社長室長でもある津村は、これまで、戦略系コンサルティングファームにてコンサルタントを経験後、外資系スタートアップ企業で経営企画、営業、審査、編集、カスタマーサービス、日本オフィスの窓口として本国やAPAC(アジアパシフィック)との折衝など、責任のある立場として多くの部門を見てきました。
「さまざまな打席に立ち続けたことで、自分の強みに気づけた」という津村に、キャリアについて話を聞いてきました。

打席に立ち続けて気づけた、自分の強み

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津村 信太郎 / Shintaro Tsumura
幼いころから高校卒業までアメリカで過ごし、大学進学のために帰国。慶應義塾大学法学部卒業後、戦略系コンサルティングファームに就職。その後、外資系スタートアップ企業に転職。そこで、経営企画からカスタマーサービスなど幅広い業務を経験。現在は、執行役員、ビズリーチの事業戦略本部長、カスタマーサービス本部長、管理本部長、人事本部長であり、社長室室長も兼務する。

やりたいことを探すため、コンサルティングファームに就職

生後6カ月のとき、父親の仕事の関係でアメリカに渡り、5歳のときに帰国しました。その後、小学校3年生のときに再度アメリカに住むことになり、8年生(日本の中学校相当)まで現地校で過ごしました。9年生(日本の高校相当)からは日本の大学付属の学校に4年間通い、高校生活は寮で過ごしました。楽しかったですよ。

大学進学時に帰国し、法学部に入学しました。法学部に入学はしましたが、法学を学びたかったというより文系の学部のなかから、内部進学で評判がいいところを選んだ感じです。その当時、やりたいと思うことが特に思い浮かばなかったんです(笑)。

大学を卒業し、コンサルタントになりました。これも、何かをやりたいという意志がないところからの選択でした。やりたいことを考えてみたのですが、特にわからなくて。これが好きということもなかったんです。外資系のコンサルティングファームや、外資金融、外資メーカーは、就職活動が早い時期から始まるので、とりあえず、話を聞いてみようと思って行ってみました。そしたら、コンサルティングファームが面白そうに感じたんです。外資系コンサルは、優秀な人が多そうだし、いろいろな業界に触れられるのではと思いました。また、3年も在籍すれば、いろいろ仕事を経験でき、やりたいことが見えてくるかなと思ったんです。

20代のうちにキャリアの土台を固めたい

就職活動をしていて思ったのは、やりたいことが特に明確だったわけではなかったので、その先の可能性を広く持てるよう、20代のうちに自分のキャリアの土台を固めたいということ。だから、日系企業で多く取り入れられている10年間のローテーション人事のように、育成期間が長い環境は、当時の私の選択肢からはなくなりました。若いうちから高い負荷をかけて鍛えてくれる外資戦略系コンサルは、いい環境だと思えたんです。

私が入社したのは戦略系のコンサルティングファームで、製造業や化学系メーカーのR&D戦略、事業戦略の立案に強みを持っていました。ですから、同期のほとんどは理系出身のマスターかドクター。しかし、私は文系の学卒。そんな環境でしたが、帰国子女で英語が話せたこともあり、海外の案件を中心に携わらせてもらいました。アメリカの市場に参入したい日系企業の事業戦略立案や、リサーチ系の案件にはじまり、行政やネット企業のプロジェクトなども含めて幅広く関わることができました。

自分の限界を知ることができたコンサル時代

そのコンサティングファームには4年半ほど在籍することができました。よく頑張ったなと思います(笑)。そのなかでも一番大変だった経験の一つは、ファンドが企業買収を検討するときに、事業内容の検討を支援するビジネス側のデューデリジェンス、いわゆるDDでした。どのDD案件もそうですが、締め切りがものすごくキツイんです。金曜日の夜にファンドの人たちと打ち合わせをして、「じゃあ、月曜日の朝イチまでに再度打ち合わせをお願いします」なんて言われることばかりでした。

彼らは時間を買うために、コンサルに業務をアウトソースしています。また、彼らの中にはコンサルや外資金融出身者も多いので、我々に何ができるか、そしてどれくらいの期間があればできるのか、よくわかっています。だから、要求水準がとても高く、頑張らざるを得ません。

コンサルあるあるだと思いますが、会社に6連泊したこともありました(笑)。翌日の始業時間まで3時間しかないときは、帰宅してシャワーを浴びて着替えることで2時間使うので、であれば、会社で床に横になって寝てしまったほうが良いと。床だと固いので、寝起きもいいですし(笑)。そんな生活が1カ月続くこともありました。

あまり細かい仕事が得意ではなかったので、よくミスして、先輩に迷惑をかけました。想像しうるミスを全部やったと思います。たくさんのミスをし、先輩にご迷惑をおかけしながら、「ここら辺が自分の限界か」というのを自分で理解することができましたね(笑)。

でも、このたくさんの失敗の経験によって、「どうしたらできる(成功する)ようになるのだろう」ということを考えるようになりました。自分の失敗についても、そしてほかの人の失敗についても、客観的に分析する癖を持つようになりました。そのおかげで、今はさまざまな失敗の要素分解もできますし、説明もできるようになりました。だから、いろいろな人と仕事をして、今この人は「こういうところでつまずいているのかな」「こういうことで悩んでいるのかな」「こういうことには気付けているけど、こういうことには気付けていないのかな」ということが感じ取れ、理解できることになれるようになったと思っています。

責任ある立場で仕事をすることへの興味

コンサルティングを4年半やって、逆説的な言い方ですが、好きな業界、好きな職種が自分にはなかったということがわかりました。これだけやってないということは、自分は業界や職種については好きなものがないという人間なんだろうという結論に達しました。そこで、業種、職種ではなく、自分が興味、関心が持てることや、自分がどうありたいかを改めて考えてみたんです。

そしてわかったのは、お客様の業務のアウトソースであるコンサルタントの仕事を行ったことによって、逆に自ら主体的に心の機微を理解して人を動かしながら、みんなと協力して何かをつくりあげていくこと、つまり、業種、職種問わず「事業をつくる仕事がしたい」という思いが強くある、ということでした。

「日本一熱い」ベンチャー企業との出会い

事業をつくりあげるためには、分析力が高いとか、ある業界に詳しいということではなく、質の高い仕事をし、かつ責任ある立場で数多く「打席に立つこと」が重要だと思いました。 それは、コンサルタントとして、いろいろな経営者の方を見てきた中で、彼らは責任ある仕事を数多く経験したことが元となり、自分の本能や直感が働いて、さまざまな判断ができるようになるのではないかという仮説を立てたからです。

そこで自分も、質が高く、数多くの「打席に立てる」可能性のある職場を探そうと決めました。その条件で考えた時、社会全体の成長率が著しく変化が多そうな途上国で仕事をする、もしくは日本のなかで成長率が著しいネット業界で仕事をする、という2つの選択肢を考えました。

そんなとき、ベンチャーキャピタルを立ち上げていたコンサルティングファームの先輩から、「日本で一番熱いベンチャー企業があるよ」と外資系共同購入型クーポンサイトを運営する会社を紹介されました。事業モデルも面白そうだし、米国の創業者の世界観も共感できる、そしてなにより自分が考えていた「打席に立てる」という条件に合いそうだと思い入社しました。

大規模リストラを経験し、強くなった組織づくりへの思い

私が入社したころは、1年間で約1,000人を採用していました。売り上げの急拡大を目標としていたので、人を大量に採用する必要があったんです。しかし本国が上場申請をしてから方針が変わり、売り上げではなく利益が目標になり、適正な人数で利益をあげようという方針にガラリと変わったんです。そこで、大規模のリストラが必要になりました。

そのとき、私は経営企画と営業の統括部長を兼務していました。営業の統括部長に就任してすぐに地方の営業所を訪問して、到着した夜はみんなと飲み、翌日はリストラの話をする、なんてこともありました。

そんな経験をするなかで、人に「辞めてくれ」と言うのならば、「自分が辞めたほうがいいのではないか」と、正直悩んだこともあります。みんなで船が沈むのを待つか、何人かにこの船を降りてもらい、残った人たちで船を前に進めるか、と。いろいろ考えましたが、誰かがこの役目をしなければならないのなら、自分が責任をもってやろうと腹を決めました。

ただ、こんな経験をしたので、逆に組織に対して深く考えさせられました。会社とは何か、雇用とは何か、経営とは何か。そして、このときの経験が、今ビズリーチで取り組んでいる「良い組織づくり」にも繋がっていると思います。

この会社ではその後、営業、経営企画、審査部、編集部、カスタマーサービス、アジアのオペレーションディレクターなどもやりました。最後の1年くらいは日本オフィスの窓口として、カントリーマネージャーの代行のような役割を担った際に、日本の状況をわからない人たちに説明をする経験を積んだおかげで、数字やロジックで状況を詳しく知らない人に説明する力もついたと思います。日本はAPACで一番大きな国だったので、電話会議では本社やAPACのマネジメントから容赦なく詰められ続け、最初は本当に苦労しましたが(笑)。

責任を持って打席に立ちたいと思い入社して3年。やりたいことは一通りやらせてもらったなと感じました。一方、外資系企業だと事業は「回せる」ようになりますが、最終的な意思決定は本国で行われ、日本はそれを遂行する立場になるので、自分で事業を「つくる」という感覚はないということに気づきました。こういった経験を通じて、自分は事業をつくる側になりたい、チャレンジしたいという気持ちが芽生えました。


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ビズリーチとの出会い、入社の決め手

ビズリーチとの出会いは2011年。まだ前職にいたころでした。前職の同僚がモルガン・スタンレー出身の方で、代表の南と知り合いでした。その同僚から南を紹介され、職場も近かったので、半年に1回位のペースで会って話をするようになりました。南に出会ったころは、前職の仕事に全力を注いでいるころでしたから、単に話をしていただけでしたが。

ただ、南に会い始めてから2年経った2013年の夏頃、前職の仕事をやりきった感じもあり転職を検討しているときに、改めて南から声をかけてもらい、そのときに南をはじめビズリーチのさまざまな人間の話を聞いて、ビズリーチに入社することにしました。今でも思うのですが、声をかけてもらったのは本当に絶妙なタイミングでした。そういう意味でもご縁があったのだと思います。

入社を決めた要因は南の存在が大きかったと思います。前職では、海外でたくさんの起業家に会っていたのですが、その経験を通じ私のなかで「イケてる起業家像」というのがありました。半年に1回会うなかで、その「イケてる起業家像」に南はかなり合致しているなと感じていました。一番の特徴は「嗅覚」だと思っています。面白そうと感じるものや勝負所への感覚がすごい。そして、南の周りを本人とは異なるタイプの人材が支えています。この組み合わせは「大きく発展する会社かもしれない」「化けるかもしれない」と感じました。まだビズリーチの社員が100人強くらいのころです。いろいろと考えたのですが、最終的には「化けそう」「面白そう」と思ったことを決め手にビズリーチに転職することを決めました。

新規事業の立ち上げでわかった自分の強み

2013年11月にビズリーチに入社し、最初は社長室で仕事をしました。その後、2014年の年明けからは中途採用、新卒採用、経営企画、秘書、広報の機能も社長室で持ちながら、海外向けサービスにも関わらせてもらうようになりました。さらに半年して「スタンバイ」の立ち上げに携わることになりました。前職で感じた「自分で事業をつくりたい」という思いから、南には「新規事業がやりたい」ということを伝えていて、それが叶うことになりました。

ただ「スタンバイ」の立ち上げを1年半やってみて、自分でも納得したのが「自分は新規事業よりも成長事業の方が、価値が出る」ということでした。何もないところから何か大きな事業を立ち上げるというのは、何かしら突き抜けている人でなければできないんだなと感じました。少し言い方は悪いですが、ネジがはずれているとか、ちょっとおかしいくらいの人(笑)。そして、そのときに圧倒的に求められるのは、「売れる(=営業)」「サービスをつくれる(=エンジニア)」「人を集客できる(=マーケティング)」「お金を管理できる(=ファイナンス)」というようなシンプルなことなんです。自分がこれまでの業務で経験してきた「多機能」とか「最適化」とかは、この段階では強く求められませんでした。

私の特性や経験値や性格を考えると、0から1をつくりあげる段階ではなく、10から100や、100から1,000に成長させていくときのほうが、圧倒的に自分の価値が出せるということがわかりました。それまで、がむしゃらにさまざまなことを経験したからこそ気づけ、納得できたことだと思います。ここで納得できたからこそ、その後はより一層自分の役割を果たすことに集中できている気がします。

「スタンバイ」の立ち上げを離れ、2015年の12月からは事業戦略やカスタマーサービスに携わるようになり、その後さらに、管理本部と人事本部も見るようになり、全社のミドルオフィス、バックオフィスと呼ばれる組織を担当するようになりました。

安心・信頼をキーワードに1,000人規模の組織づくり

現在ビズリーチは、従業員数1,000人に向かって進んでいるのですが、「1,000」というのは、象徴的な数字だと思っています。組織において150、500、1,000は、大きな数字です。「150」は、「ダンバー数」といわれる数字で、コミュニティー内で顔と名前と特徴が一致する上限だと言われています。そこを超えると、「知らない人がいるなあ」と感じるようになります。「500」は、ミドルマネジメントを置いて、レイヤーを増やさなければならなくなります。「1,000」は、私は都市化、社会化だと思っています。組織のなかで、例えば冠婚葬祭が定常的に発生する規模です。そして、階層ができたり、専業化もされていったりするので、社内報みたいなもので情報の伝達を行う必要も出てくると思っています。つまり、150、500、1,000名規模でそれぞれ組織の在り方を再設計する必要が生じると考えています。

普通の都市の場合は、もう少しゆっくり大きくなっていき、準備もできるのですが、ビズリーチの従業員数は前年対比1.5倍ほどで成長し続けているので、急激に大きくなっています。組織が急成長するとひずみや成長痛は伴うものですが、それをいかに最小に留め、「良い組織」をつくり続けるかを日々考えています。

「良い組織」とは、「一人一人が誇りを持てている状況」だと私は定義しています。ビズリーチは今後も成長し続ける組織だと思っていますが、私が組織の成長をけん引できる限界が1,000人なのか、3,000人なのか、10,000人なのか、どこが自分の限界なのかを知りたいと思っています。できれば、より大きな規模までけん引したいです、組織の成長に自分も負けないよう、常に緊張感を持って仕事をしています。そして、せっかくご縁があってビズリーチに入社してもらったのならば、働いている人たちに働いていてよかったなと思ってほしいですし、能力を発揮してほしいです。その手助けをしたいと強烈に思っています。なので今は、「安心」「信頼」という2つの言葉をキーワードに、ビズリーチという都市のインフラを強化したいと思っています。

ビズリーチの重要な会議体では、人事周りの話をすることが多いんです。なぜかというと、事業の話をしていても、結局「組織課題」の話題になってしまうからです。会社の制度とか、組織の文化とか、そういうものが関係してきてしまう。そういう意味では、人事本部も含めて複数の部署を管理している今の私のポジションだと、より重層的に施策を打ったり、貢献できたりするので、大きなやりがいを感じています。

前職での仕事は、必死に仕事をしていたので、日々目の前のトラブルをどうするかしか考えられない状態でした(笑)。感覚的には、火が燃え盛っているところにロープが1本置かれてあって、そのロープの上を走り抜けなければいけないという状況に立たされ、初めてなので何の考えもなく走り抜けたというものでした。ただ、振り返ってみると、自分はなんて危険なことをしていたんだ、転落していてもおかしくなかった……と(笑)。ですが、振り返ってみると、とても貴重な経験をしていたのだと思います。 前職でそのような経験があり、ビズリーチではさまざまなことが2回目なので、組織の課題や自分のことを客観視できたり、咀嚼したりすることができているんでしょうね。

安定したキャリアとは

いわゆる帰国子女である私の周りでベンチャー企業で働いている人は、ほとんどいません。ですので、私の選択肢は珍しいと思います。でも、すごく変な表現をすると、私が一番保守的な道を選んだと思っているんです。企業の寿命が短くなっており、「安定」を考えるならば、自分に実力をつけるのが一番。今後、伸びる業界に身を置いて、自分の力をつけるのが一番の安心材料になるのではないでしょうか。特に先進国では経済が世界を動かす原動力になっていますが、そのセンターピンはインターネットだと考えています。現在の世界の時価総額ランキングを見れば、トップ10のうち半数以上がネット企業です。そういう時代だからこそ、たくさん打席に立ち、普遍的な仕事の仕方ということを自分なりに見出すことができれば安定につながるのではないでしょうか。転職を考えた当時はそれほどしっかりと考えていなかったのですが、自分なりに何をやるべきなのかを直感的に選択していたのかもしれませんね(笑)。

これからのキャリアについては、75歳まで働きたいと思っています。それから、現在2歳の息子がいるのですが、その子が10歳くらいになるときに、海外に住みたいと思っています。自分が海外で生活した経験があるので、子供にも同様の機会を与えたいと思っているんです。自分のキャリアも考えつつ、子供の教育も両立させられたら嬉しいですね。

こういうことを含めて考えられるのは、信頼できる環境があるからこそ。いろいろな課題もありますが、ビズリーチには本当にいい人が多いですし、信頼できる人が多い。前向きに仕事ができるこの環境は代えがたいですね。

このチーム、この事業、この組織に可能性を感じていて、ここでの仕事は非常に楽しいです。今後の3年が、これまでの3年よりもっと楽しくなると本気で思っています。たくさんの機会と可能性が出てくるはずなので。それが今いる社員や、これから入社する人に伝わればいいなと強く思っています。



次回は、ビジネスマーケティング部を率いる茂野のインタビューをお届けします。
ありがとうございました!
※所属、業務内容は取材時点の内容です。

HRMOS(ハーモス)が、グッドデザイン賞2017を受賞しました!

こんにちは!広報室の寛司です。

昨年6月にリリースした戦略人事クラウド「HRMOS(ハーモス)」が、2017年のグッドデザイン賞を受賞しました!

www.g-mark.org

戦略人事クラウド「HRMOS」シリーズの第一弾としてリリースした「HRMOS採用管理」では、採用に携わるユーザー様が「いま何をすべきか」「次に何をすべきか」をすぐに理解できるサービス設計とデザインを目指しました。

業務アプリケーションでありながら、直感的に操作ができ、戦略的な人事業務を支えるサービスになっています。

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直感的で新しいデザインと、戦略人事を支えるサービス構造を評価

審査員の評価コメントでも、信頼性と使いやすさを両立している点や、データに基づく戦略的な分析をサービスに統合している点などを評価いただきました。

審査員による、評価コメント:
「ビッグデータや人工知能が社会実装フェーズに入り、データに基づいたマネジメントツールが様々な領域で生まれています。人事採用領域に特化している本サービスもその一つで、人事という秘匿性の高い情報を蓄積するプラットフォームとして、信頼性と使いやすさを上手に両立しています。今までは属人的になりがちな採用や人事評価に、データに基づく客観的・戦略的な分析を統合している点もユニークです。より信頼性が高く、多様な評価軸を受容できる人的リソースのプラットフォームへと進化することを期待しています。」

HRMOS採用管理

デザインで注力したポイント

HRMOS採用管理では、以下のようなポイントに注力しました。

1.人事・採用業務の課題を解決し、戦略人事を実現出来るサービス構造

戦略的な採用活動を支えるサービスデザインを実現。人事・採用担当者の方が抱える課題の本質を捉え、サービスによる解決を目指しました。

2.直感的で新しいUX/UIデザイン

SPA(シングルページアプリケーション)を採用し、シンプルで一貫性があり、汎用性の高いユーザーインタフェースを構築。直感的な体験を提供する為に“ペーンUI(3次元構造のユーザーインタフェース)“を採用し、ユーザー様が「いま何をすべきか」「次に何をすべきか」をすぐに理解できるデザインを目指しました。

HRMOSサービス誕生から、これまで

「HRMOS」の立ち上げから携わっていたデザイナーの Lu ChiaLinが、サービスの誕生からこれまでをインタビューで振り返っています。デザインの観点で何を大切にしたのか、ぜひあわせて、ご覧ください。

design.bizreach.co.jp

戦略人事クラウド「HRMOS」として、これからも人事向けのサービスを提供予定です。 同様のデザインシステムを取り入れながら、HR×テクノロジーで人事業務をサポートしていきます。

hrmos.co

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この記事を書いたメンバー

寛司 絢子 / Ayako Hiroshi


2013年1月に株式会社ビズリーチに入社。戦略人事クラウド「HRMOS」や挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」などサービス広報を担当。

HRテクノロジー大賞「採用サービス部門優秀賞」を受賞しました

こんにちは!広報の寛司(ひろし)です。

今回は、先日開催された「第2回 HRテクノロジー大賞」授賞式の様子をお届けします。

「HRテクノロジー大賞」は、日本のHRテクノロジー、人事ビッグデータ(アナリティクス)の優れた取り組みを表彰し、この分野の進化発展に寄与することを目的に今年からは、経済産業省後援のもとで開催されています。

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この「第2回 HRテクノロジー大賞」の採用サービス部門で、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」と、「HRMOS採用管理」が優秀賞をダブルで受賞しました! www.hrpro.co.jp

受賞理由は、ビズリーチが日本で初めて「ダイレクト・リクルーティング」を行うための人材データベースを企業に直接開放した点や、 HRMOS採用管理が採用の効率化だけではなく、候補者レコメンド機能の搭載や「書類選考評価予測AI」の搭載により、採用ミスマッチ低減を実現する点を評価いただきました。

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授賞式には、ビズリーチ事業本部プロダクト開発部 クライアントサクセスグループ マネージャーの廣田が登壇。感謝の言葉と共に、ビズリーチとHRMOS採用管理の相互連携を強化し、採用における本質的な課題を解決を目指していくことをお伝えしました。

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当社の他にも、新卒採用におけるエントリーシートの評価自動判定や、RPA(Robotic Process Automation)ツールなど、HRテクノロジー領域で話題になった取り組みが多く、「HRテクノロジー」の盛り上がりを感じる授賞式でした。

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審査員の方々からは、「これからの時代の多様な働き方を支えるためには、テクノロジーの活用と、人事がそれに伴って進化していくことが不可欠である」というコメントや、「働く人のポテンシャルを活かし、企業のイノベーションを起こすためにも、これまで直感と暗黙知に頼っていた人事領域こそが、テクノロジーをフル活用していかなければならない」といったコメントがありました。

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国家が取り組む生産性向上や働き方改革を支援できるよう、ビズリーチでも、HR×テクノロジーの領域で、新しい働き方の提案や雇用流動化の促進、働き方改革による生産性向上の貢献に取り組んでいきます。

www.bizreach.co.jp

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この記事を書いたメンバー

寛司 絢子 / Ayako Hiroshi


2013年1月に株式会社ビズリーチに入社。戦略人事クラウド「HRMOS」や挑戦する20代の転職サイト「キャリアトレ」などサービス広報を担当。

小泉進次郎さんのセミナーで、代表の南が講演させていただきました。

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先日、政治家の小泉進次郎さん主催のモーニングセミナーにお招きいただき、当社代表の南が講演をさせていただきました。

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南は約50分間お時間をいただき、主に以下の内容をお話させていただきました。

・日本と海外の労働市場の差と歴史的な背景
・即戦力人材と企業を直接つなぐオンライン上の採用プラットフォーム「ビズリーチ」を立ち上げるにあたっての想い
・世界では当たり前となりつつある、企業が主体的に取り組む採用活動「ダイレクト・リクルーティング」の日本における普及に向けて取り組んできたこと
・首都圏の企業や個人を支援することに留まらず、全国の企業や個人を支援することで、全国の仕事と人材を繋ぎ、これからの時代の新しい働き方、そして雇用の流動化を支えるインフラを目指していくこと
・今後は、企業が優秀な人材を効率的に採用できるプラットフォーム創りに続き、企業が従業員をより効率的に活用できるプラットフォームの構築も目指し、日本経済の生産性向上を支援していくこと
・引き続き、各種サービスを通じて、インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていき、社会や経済全体の活性化を目指していくこと



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南の講演後には、小泉進次郎さんから
「『人生100年時代』や『働き方改革』という言葉が当たり前になってきていますが、そのような言葉が本当はどういった意味を持つのか一人ひとりが考えることが大切だと感じます。今日はそのいい機会になりました。」
というお言葉をいただきました。

ビズリーチは、これからの時代に適した働き方のインフラをつくり、一人ひとりが自分らしく輝ける社会の実現に向けて、今後も事業づくりに取り組んでまいります。

小泉進次郎さん、セミナーに関わってくださった皆様、貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。

ビールを飲みながら700名が交流したテックカンファレンス!Ultra Beer Bash 2017レポート

こんにちは!広報の松本です。
ビズリーチは9/9(土)、技術者向けの祭典「Ultra Beer Bash 2017」(以下UBB)を開催しました。
700名以上に参加いただいた、テックカンファレンス当日の様子をお届けします。 f:id:bizreach:20170919151032j:plain

もっと技術者同士が語り合えるイベントを開催したい!

「Ultra Beer Bash」はビズリーチが主催する技術者向けのカンファレンスです。イベントの最大の特徴は、お酒を飲みながらセッションに参加したり参加者同士で交流できるところ。

開催のきっかけは、「距離感が近く、技術者同士が語り合えるテックイベントを開催したい」という想いでした。ビズリーチでは、「D3(ディーキューブ)」というプロジェクトで、エンジニアやデザイナーが技術を共有し合う勉強会を開催していますが、そのなかでも、お酒を飲みながらLT(ライトニングトーク)を行うビアバッシュ形式のイベントが、技術、知識、経験、哲学を双方向で語れるということで好評をいただいていました。

通常の勉強会では登壇者から一方的に話すことが多くなってしまうなかで、「距離感が近く、技術者同士が語り合える機会を、一人でも多くの技術者に提供したい。」そんな想いから、社外の企業様にご協力いただきながら、Ultra Beer Bashを開催しました。

休日午前中から会場がほぼ満席に

イベント開始は休日土曜日の午前11時。休日の朝早くからイベントに来てくれるかな…という不安がありましたが、開始時間前に会場がほぼ満席になりました。 f:id:bizreach:20170919152450j:plain

11時にはイベントスタート。お昼からみんなで乾杯です。休日の昼から飲めるイベントはお酒好きにはたまらないですね。 f:id:bizreach:20170919152518j:plain

当日はお酒やドーナッツ、サラダが提供されました。スポンサードいただきましたサントリー様、クリスピー・クリーム・ドーナツ様、OFFICE DE YASAI様本当にありがとうございました!

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本音が聞ける!パネルトーク&プレゼンテーション

当日は計14のテーマで、プレゼンテーションとパネルトークが行われました。 f:id:bizreach:20170919152633j:plain

「エンジニアの組織づくりやキャリア」、「技術的負債の解消」や「IoT」、「機械学習・ビックデータ」などの技術トレンドなど、トークテーマは様々。 質問時間も適宜取られており、参加者とのインタラクティブな交流の場になっていました。

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お酒も入っていることで、参加者からの鋭い質問も多かったですが、 「正直、在籍企業の職場環境はどうですか?」「ぶっちゃけ、どのレベルまで実現できたのですか?」などの質問に対しても本音話を聞くことができ、参加者からも熱を感じました。

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個人的には、「技術的負債とのつきあい方」、「機械学習エンジニアが切り拓く未来」そして「女性エンジニアだから見えてくる、エンジニア職の魅力と理想の働き方」が非常に面白かったです。 f:id:bizreach:20170919152717j:plain

ブースではライブコーディングを披露する企業も

企業ブースでは、最近話題のプロダクト開発の裏話、成長企業ならではの組織や開発体制について具体的な話を聞けました。 中にはライブコーディングをする企業もいらっしゃり、参加者も足を止めて注目していました。

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また、普段滅多にお会いできない各企業のCTOや技術の任者クラスがブースにいるのはとてもインパクトがあります。初対面の僕がお酒を片手に突然声をかけても、丁寧に受け答えいただけました。今までのキャリアのお話、組織やプロダクトに対しての想いを聞くことができ、僕も興奮が止まりませんでした。

最後にはネットワーキングパーティー

イベントの最後には会場全体を1つのフロアに変更し、ネットワーキングパーティが行われました。

参加者同士の交流もよりヒートアップ。初対面でもお酒を片手にこんにちは。 「どんな開発を担当しているんですか?」「C向けのECサービスのフロントエンドからバックエンドまで」「今こんなプロジェクトを考えていて…」 など、技術の悩み相談や意見交換、最新の言語や取り組みなどを活発に議論している様子。初対面なのかと思うほど、会場全体が盛り上がっていました。 f:id:bizreach:20170919153124j:plain

最後はイベント参加者全員で写真撮影!

会場では、参加者が空き缶をゴミ箱に捨てるときに、アンケートをとれるように、「Great」と「Good」「Bad」の3つのゴミ箱を用意。 満足度を調査したところ…参加者の94% が「Great」と「Good」に投票いただきました。 f:id:bizreach:20170919153136j:plain

また、95%が初めての参加でありながら、約80%の方が「次回もぜひ参加したい」と回答いただきました。 フリーコメントには、「ブースで企業の方と気さくにお話しできたのはとても良かった」「アルコールの助けもあり、いろんな方とコミュニケーションが取れて楽しいイベントでした」などのコメントをいただきました。 その他にも「パネルディスカッションではもっと砕けた内容が聞きたかった」や、「参加者同士が交流出来るタイミングをもっと欲しかった」といった改善点もご指摘いただいたので、次回に活かしたいと思います。

1日お酒を片手にしていた参加者と参加企業の皆様は、疲労感と満足感の入り混じる表情でしたが、写真撮影では素敵な笑顔を見せてくださいました。

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これからも、ビズリーチらしくテクノロジーを盛り上げられるよう、様々なイベントを行っていきます。 ビズリーチのエンジニアデザイナーは、ほぼ毎日のように勉強会を開催しておりますので、そちらにも奮ってご参加くださいませ!


ビズリーチではエンジニア・デザイナーが勉強会を実施しています

d-cube.connpass.com

「人の一生に寄り添った仕事がしたい」|古野 了大(サービス開発本部長、HRMOS採用管理事業部長)

ビズリーチの事業運営幹部をご紹介するビズリーチ「キャリアインタビュー」。
前回は、ビズリーチ事業本部長の酒井のインタビューをお届けしました。

reachone.bizreach.co.jp

今回は、サービス開発本部長であり、HRMOS(ハーモス)採用管理事業部長も兼務する古野に話を聞きました。
古野は、大手通信教育会社で地学の模擬試験の編集者としてキャリアをスタートさせ、2年目からデジタル学習サービスの開発に携わりました。教育業界でキャリア教育に関わったことから、HRについて考えるようになり、2015年にビズリーチに転職。「学びの延長線上にキャリアがあるので、教育とHRは兄弟みたいなもの」と語る古野にインタビューしました。

多くの人の力を借りながら、人の一生に寄り添った仕事がしたい

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古野 了大 / Ryodai Furuno
2006年、大学卒業後、大手通信教育会社に入社し、1年ほど高校地学の模擬試験の編集を担当。その後、デジタル学習サービスの立ち上げに携わり、日本最大のサービスへとグロース。 2015年11月、ビズリーチ入社。現在は、サービス開発本部長、HRMOS採用管理事業部長を兼任する。

テクノロジーで教育を変えたくて入社。しかし配属は編集部

大学卒業後、大手通信教育会社には9年半ほど在籍しました。教育業界を選択した理由は、これから、テクノロジーの力で業界が新しく変わっていくだろうと感じていたからです。まだiPadなどが発売される前、やっとインターネットのブロードバンド接続が浸透しはじめてきた頃でした。当時の通信教育の教材は紙媒体が毎月郵送で送られてくるスタイルで、通信教育にも新しい波が来ると思って入社しました。

私が入社した当初、会社はデジタルテクノロジーを使った新しい教育サービスへの戦略シフトを模索していたのですが、まだそれを担う部署はありませんでした。なので、最初の1年は模擬試験を作成する編集部に配属されました。入社してすぐにやりたい仕事に就けない状態でしたが、特に落胆するとか、嫌になるということはありませんでした。どちらかというと、「いずれ会社の戦略はデジタル教育に進む。きちんと成果を出していれば、やりたい仕事ができるチャンスがくるだろう」という楽観的な気持ちのほうが強かったですね。

自分の仕事の軸が作られた編集者時代

一般的に編集者の仕事というと、誌面の構成を企画して、著者に執筆依頼をして、デザイナーにレイアウトをしてもらい、印刷して製本するという流れになります。模擬試験の編集も、基本は同じでしたが、編集作業だけではなく、問題を決められた平均点(偏差)の中に収まるよう出題の難易度を調整するという模擬試験特有の仕事もありました。

試験を作成するにあたって教育指導要領や標準的な学校の学習進度を踏まえ設問を決めるのですが、模試の目的は学力を正しく測ること。各回のテストに全国平均点の目標値が決められており、数十万人が受けるテストにも関わらずプラスマイナス1点程度の誤差で収めなければならないので、問題の作成はかなり大変でした。このようなテストを入社1年目から、年間で7本担当しました。模試の実施時期は異なりますので、当然作業工程は、バラバラになります。学生時代、私は地学を履修していなかったので、執筆者と正しく会話ができるようになるため、参考書を買って勉強したり、編集者として校正作業や印刷所とのやりとりや進捗管理をしたりと、複数の模試の異なる作業を同時に並行して進めるのは、難易度の高いものでした。

でも、今考えると、自分の仕事の軸は、この編集という仕事のなかで作られたと思います。自分のベースとなるものを叩き込んでもらったなあと。現在もデザイナーやエンジニアなど様々な役割の人の力を借りながら、プロダクトやサービスを一緒に完成させていく仕事をしています。それも同時進行でいくつもの案件が進んでいくので、編集者の頃に鍛えてもらった力が活かせている実感があります。編集者としての1年は、自分が立ち返る場になっていますね。

インターネットを使った新しい学習サービスの開発プロジェクトに参加

入社して2年目になると、中学生向けのeラーニングサービスの開発プロジェクトが立ち上がることが告知されました。会社には入社してから3年以上経過しないと異動できないという内規のようなものが存在していましたが、入社当初からの希望ということもあり、イレギュラーでしたが立候補して、私も参加できることになりました。

おそらく日本の教育業界で初めての大規模で本格的なデジタル学習サービスの開発という特別なプロジェクトに参加したと思います。当時のメンバーは約20人。全社横断でのサービス立ち上げの研究開発チームに配属されました。

また、兼務でリーンな新規事業の立ち上げや、テクノロジーを活かした社内の業務改革(Business Process Re-engineering)にも携わる機会を得て、あるプロジェクトでは紙教材の制作を完全自動化する取り組みを行い、年間数千万円のコストダウンを実現しました。広く様々な業務に関わることができて、環境と機会に恵まれていたと思います。

誰もが経験したことのない状態のなかでの開発

本業の中学生向けのeラーニングサービスの開発ですが、こちらは本当に苦労しました。先ほど言ったように、社内で初めての取り組みです。私自身もそうですが、社内には知見も経験者も、何もない状態です。誰かに質問することもできず、すべてが手探りの状態でした。

更に、最初に私に課せられたのは「与えられた予算内で年間12本の学習ゲームを作る」というものでした。学習ゲームコンテンツを作って、eラーニングサービスに来訪してもらう動機付けを行う狙いでした。担当者は自分だけ。

当然こちらも、社内で初めての取り組みでしたので、どんなコンセプトでゲームを作るのか、そこで動機付けした会員をどうeラーニングサービスに繋げるのか、コンテンツの内容を考えつつ、ビジネスやサービス全体を考えなければならない。その上、どうやったらゲームが作れるのか、どこに頼んだら良いのか、一体ゲームを1本作るのにいくらくらい予算が必要なのか、何もかも全くわからない状況でした。

そんな状況でしたので、秋葉原にあるいくつものゲーム制作会社から、なんとか協力してくれる会社を見つけて、最終的にはリリースにこぎつけました。今になって思うと、本当に少ない予算で、制作会社にはいろいろな無理を聞いてもらいました。ただ、苦労の甲斐あって、リリースしてみれば大成功。サービス全体の利用率の改善につながって予想以上の成果を出すことができました。

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「教育の先にあるもの」を考えたことがHR業界へ進む転機に

その後、社内でキャリア教育のサービスにも関わる機会がありました。実際に世の中にある仕事をバーチャルで体験してみよう、というものです。キャリア教育に関わるなか、HR業界への想いに繋がる2つの気づきがありました。ひとつは、小学生の将来の夢が「お花屋さんになりたい」「アイドルになりたい」に集中するのは、知っている職業が限られているから。単純に「知らない」ことで様々な選択肢や可能性に気づかないまま通り過ぎてしまっているのです。

もうひとつは、不確実性が高い社会においては、決められたゴールに向かって一律の教育を提供するだけでは不十分だということです。これはあるアメリカの大学教授の「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちのうち65%は、今は存在していない職業に就くだろう」という予測を聞いた時に、確信的な考えに変わりました。

今後、社会の変化のスピードも加速し、不確実な未来・カオスな社会がくるというのは間違いない。そういう社会で生き残るため、課題を自分自身で発見して解決していくことができる人を輩出し、後悔ない人生選択をしていくための力を身につけるサポートをすること。それが教育のあるべき姿ではないかと思い始めるようになりました。大人が子供の進むべき道を決めて、カリキュラムに則って知識を教え込むだけではなく、いろいろな人や新しいことへの出会いも含めてのすべてが学びだと。これからの時代に向け、自分の教育観が変化したと同時に、教育の先にある「社会における人生選択」という観点で、HR業界を意識するようになりました

そうはいっても、前職ではやりがいのある仕事ができており、転職をすぐにしようという気はありませんでした。ただ、当時の自分は30代のキャリアをどう過ごすか考えていて、少し焦りはあったように思います。私は20代に学び培ってきた経験を活かして、30代は一番クリエイティブな仕事ができるのではないかという考えを持っていて、そのクリエイティブな時間を、一番自分にレバレッジを利かせて社会貢献できる場所で働きたいと思っていたからです。この思いは、新規事業に関わらせてもらったことが大きいかも知れません。

自分の想いを込めてお客様や社会のためにより良いサービスを創っていきたい。小さな事業だと、ビジネスプロセスの全体像を見ながら手触り感を持って仕事ができていました。しかし、年月を重ねて大きな事業の大きな役割を担っていくにつれ、社内のステークホルダーとの調整、そして仕事を失敗しないためのリスクヘッジに追われることが多い毎日に。これはレバレッジの効いた仕事ができているのか?自分のやっていることがお客様への価値提供につながっているのか?と疑問を持つようになりました。

また、少し話はそれますが、前職ではシステム開発を外注していたので、社内に開発エンジニアがいないもどかしさも感じていました。お客様への価値提供をするためにも、自社内で開発ができる環境、背中を預けられる仲間が欲しいと思うようになっていました。

そんな時に、たまたまビズリーチと出会い、「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」という会社のミッションを知って、自分の教育観や人々の人生選択に対して感じていた想いとシンクロしたんです。そして社内にいるエンジニアやデザイナー達が、「社会のために」とか「お客様のために」とか真剣に話しているのを聞き、うらやましくなりました。掲げているミッションと、それを体現している社員を見て、ここで彼らと一緒にやりたいと思い、最終的に入社を決めました。

ビズリーチは「自分で決めなければいけない」環境

2015年11月に、ビズリーチのプロダクトマネジャーとして入社して、現在は、HRMOS採用管理事業部とビズリーチ事業のプロダクト開発、マーケティングを見ています。

ビズリーチに来て感じる前職との最大の違いは、自分で決めなければいけないことが増えたということです。ビズリーチは自分で決めさせてもらえる会社だと思っています。「こうやりたい」と言ったときに、「やるな」と言われることは、あまりありません。大きい会社だと「やるな」とか「やりたいと言うな」と言われてしまうことがあります。そういう環境を知らない若手社員には、「ビズリーチはすごく恵まれた環境なんだ」ということを知ってほしいなと思います。

私の考える理想は、個々人が「こうしたい」とか「やりたい」という想いを持って自発的にモノゴトを決め、価値を創り続ける組織です。誰かが決めたことを受け身で批評することは楽ですし、自分自身で「決める」ということは怖いことだと思いますが、自分が「こうしたい」というのを発信することで、何かが変わっていくかもしれない。そこに立場も役割も関係ありません。私自身もそうやってモノゴトがどんどん変わっていくことにワクワクします。根は楽観主義なのかもしれません(笑)。

あと、もう一つ、若いみなさんに伝えたいことがあります。それは、いくつになっても素直に学ぶことが、人の成長につながるということです。

これは私自身が前職で身をもって学んだことですが、入社して3年経って、いろいろなことができるようになっていたときの事です。当時、ある程度仕事が回って成果も出るようになってきて、生意気にも周りの人を見下すようになっていました。そんなとき、教育業界で有名な権威ある先生とお仕事をする機会があって。40歳以上年が離れている社会人歴3年の私が言うことに、「古野さん、それおもしろいね。何なの?教えて」と声をかけてくださいました。

全然威張っていないのです。その業界で何十年もやってきて、どう考えても私より多くの知見もお持ちであるにも関わらず、です。一番年下の自分からも学ぼうとする姿勢に頭を殴られた思いがしました。先生が学び続ける姿勢をお持ちであるのに比べ、「仕事に慣れた」ことを、「仕事ができる」と勘違いして、自分から学ぶことを辞めてしまっていることに気づき、このままでは自分の成長はここで止まると痛感しました。自分はなんて愚かだったのか。このことから素直さ、そして学ぶ姿勢の大切さを学びました。

今後の事業や組織でやりたいこと

私が教育業界から来たから思うことかもしれませんが、「キャリア」と「教育」は、非常に相性がいいものだと思っています。転職しても一貫して変わっていない自分の想い、それは人の成長に寄り添っていきたい、ということです。タイミングによって、その人の大きな部分を占めるのが「教育」や「仕事」なんだと思います。一人の人間が何を考え、どういう人生を歩んでいくか、ということにフォーカスして考えていくこと。それが私にとっては一番大事なことです。

今のビジネスパーソンが何に不安を感じているかというと、「本当にいま自分は世の中で通用する人材なのか?」「この組織でしか活躍できない人間になってしまっていないか?」ということだと思うんです。社会において重宝されるスキルとは、ユニークで、再現性があるもの。それを自分ならではの価値として発揮できるところまで高められていることが確かめられれば、自信を持てるだろうし、逆にそうでなければ、適度で適切な危機感を持ったほうがいいと思うんです。なので、個人的には将来そういうビジネスパーソンの能力の可視化や、能力を伸ばしたい人たちに学びや気づきを与えられるような事業をできたらいいなと考えています。

次回は、事業戦略本部や管理本部をリードする津村のインタビューをお届けします。
ありがとうございました!
※所属、業務内容は取材時点の内容です。