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「偶発性のキャリアを大切にしていきたい」|伊藤 綾(ビジネスマーケティング部 部長)

ビズリーチの各事業や組織をリードするキーパーソンをご紹介するビズリーチ「キャリアインタビュー」。今回は、ビジネスマーケティング部の部長であり、一児の母でもある伊藤にインタビューしました。

伊藤は新卒で塗料メーカーの研究職として入社。研究を続けていく中で「世の中に価値あるものをいかに生み続けるか?」と伊藤は自分に問います。さまざまな業務に挑戦した伊藤は、「顧客ニーズに応える」重要性と自身の成長を考え、営業へと転身。その後、ビズリーチの広報として活躍することになります。そんな前向きな行動力で、自分らしいキャリアを切り拓いてきた伊藤に、キャリアについての考え方を聞いてみました。

偶発性のキャリアを大切にしていきたい

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伊藤 綾/Aya Ito
山形大学を卒業後、メーカーでの研究開発職として従事。その後営業に転身し、大手精密機器メーカーにて法人営業や事業企画を経験した後、2013年にビズリーチへ入社。広報をはじめ、採用マーケティング、人事など幅広いフィールドで活躍する。現在は、ビジネスマーケティング部 部長を務める。

「今」を全力で駆け抜けるという選択肢

世の中には、キャリアを明確に描ける人と、私のように明確には描けないタイプの人がいます。与えられたフィールドの中で、どうすれば自分の力を最大限発揮できるか?と考えて取り組むことが、私の性格にマッチしているんです。だから私は、偶発性のキャリア(プランドハップンスタンスセオリー)を大切にしています。新しいチャレンジの場を、いつも精一杯楽しみたい。未知の世界が待っているワクワク感と、ビズリーチのみんながいる安心感があるから、私は全力で挑戦することができるんです。

世の中に価値あるものを生み続けたい

私の両親が祖父母の立ち上げた会社を承継した経営者でした。親戚も事業を営んでいる人が多いため、家の中でもよく仕事の話をしていましたね。「日々の仕事をいかに良いものにするか?」という前向きな会話がいつも飛び交っていました。彼らは、「仕事は最高に楽しいものであり、社会への価値提供手段」という前提だったので、仕事に対してマイナスな言葉が交わされることはほとんど記憶にありませんでした。

大学は工学部に進学し、新素材の研究をしていました。夢中で研究に勤しんで、大学院に進むか悩んだりもしましたが、親が語っていたように自分も早く仕事に熱中してみたいという想いもあり、就職する道を選びました。

就職活動では、「世の中に価値あるものをいかに生み続けるか」という軸を持ち、気になった企業の研究職を数社受け、大手企業から内定をいただきました。これで就職活動は終わり!と思っていた矢先、大学の教授から「伊藤さんは小規模な会社の中で、裁量を持って働ける環境の方が向いているんじゃないかな?」とアドバイスをいただいたんです。私のことを客観的に見ている教授の貴重な意見ですから、もう一度就職先を考え直しました。そうして最終的に、教授から紹介していただいたニッチ業界でトップだった少数精鋭の塗料メーカーへ就職することにしたんです。

たしかに当時から私は「何でも自分でやってみたいタイプ」であり、また研究の際にも「どうすればいかに効率よく進められるか?」と考え、とことん突き詰める人間でした。そんな私の性格を見抜いて、大手企業でじっくりと取り組むよりも、小規模な会社で早期に裁量権をもらえていろんなことに挑戦できる環境のほうが飽きずに働けるだろうと、教授はアドバイスをくれたのかもしれませんね(笑)。

バリバリの理系・研究職から「トップセールス」に

入社後は、カラーフィルターの開発を担当し、お客様の製品評価の場に開発代表として同行することが徐々に増えていきました。自分の開発したものがどのように評価されるのか、お客様の生の声を聞いたときに、自分には「世の中に価値あるものをいかに生み続けられるのか?」というミッションが根底にあるのだと気づきました。研究職として3年の月日が経ったある日、ふと研究職のままで良いのか、と転職を考えたんです。

きっかけは、大学の同期やクライアント先の研究職の方とお話ししていた時に感じた、仕事に対する考え方の違いでした。彼らは「この製品をいかに良くするか?」ということを0.0001単位で考え、改善に努め、何よりそれを楽しみながら仕事に取り組んでいます。しかし、私が叶えたい「世の中に価値あるものを生み続ける」という仕事のスタンスには、何年もかけてコツコツ作り上げていくというスピード感だと間に合わないと思いました。むしろ研究は私よりも向いている人が沢山いて、その方々にお任せした方が世の中は良くなるとさえ思いました(笑)。

これをきっかけに、「世の中に価値あるものを提供するには、自分の成長が大切」という自分自身の考えから、研究職とかけ離れた営業職への転職を決め、エグゼクティブ向けヘッドハンティングを行う会社へ転職しました。両親が家業を営んでいることもあり「会社の悩みは人の悩み」であるという考えには、共感を覚える部分がありました。さらに自己成長には企業の社長や役職者と折衝することが近道だと考えました。

初めての営業でしたが、日々お客様や業務から学べることが多くとても楽しかったです!営業ノウハウを積んだ私は、次に「ものづくり企業に営業で価値貢献したい」と思うようになり、大手精密機器会社へ二度目の転職をすることに。当時私が配属された部署には女性の営業がおらず、自分が結果を残すことに使命感を感じたのも転職の決め手でした。「お客様への価値貢献」これを突き詰めた結果、トップセールスになることができ、最大予算を任せていただいたり…事業企画にも携わることができたりと、業務の幅を広げることができました。

より成長できる環境を求め、ビズリーチへ

営業としての日々を送っている中、前職の上司だった取締役の多田から「ビズリーチの営業として働いてみないか?」と、突然の連絡。しかし、当時の私はトップセールスとして最大手顧客を任されている立場。やりがいもあり、そもそも会社を辞める理由がなく、転職なんて考えたこともありませんでした。だから、このお誘いはお断りしました。

そして1年後、多田からもう一度お誘いを受けました。今度は「ビズリーチの広報」として。しかし前回同様、現状のポジションで不満が無かった私は、やはり転職すること自体考えられませんでした。そこで、直接お断りをするため、南との面談の機会をもらいました。すると南から「今働いていて、どんな点に楽しさや成長を感じる?」と言われました。

これが自分のキャリアをもう一度考え直すきっかけになりました。今まで自分は「会社の名前」で仕事をしていたのだと気づいたんです。本当に世の中に価値を提供する人間になるためには、どうすれば良いのだろうか?そう考えた時、「自分が成長するには、成長期にある会社で働くことが一番の近道」だと思ったんです。価値あるサービスを広めることにも共感し、自分自身を成長させる最後のチャンスだと思い、ビズリーチへの入社を決めました。

みんなの想いを繋ぐ、広報の仕事

2013年10月にビズリーチの広報として入社しました。当時のビズリーチは従業員数150名ほどの規模で、広報を担当をするのは私を含めた3名のメンバー。広報未経験の私でしたが、新しいことにチャレンジすることは大好きなので、不安な気持ちよりも、何でもやってみよう!という気持ちのほうが強かったですね。

広報として一番最初に指摘を受けた内容は今でも覚えています。ある時、私が作ったメールを見て、チームメンバーに「メールが硬くて、人間味がない!」と言われてしまいました。これまで沢山メールをしてきましたが、「〜殿」や「〜申し上げます。」などを汎用し、社内には「殿」がスタンダードだとすら思ってました(笑)。自然とかしこまった文章になっていたんでしょうね。記者の方にはいちジャーナリストとして、相手の使命感や意図をくみ取ったコミュニケーションやアプローチをすることが、広報のスタンスなのだと実感しました。 

また、当時は「ダイレクトリクルーティング」という言葉ができたばかりで、あまり世の中に浸透していない状態。これを流布していくために働きかけるのが、私の仕事です。自分が作った企画書を持ってメディアへ足を運び、連載を組んでもらえないか編集長に直接お願いしたり、あるテレビ局の担当者に頻繁に提案をすることなどもありました。ここでも会社を代表していくわけですが、「対個人」としてのコミュニケーションが発生するんです。いかに、不快に思われないようにコンタクトを取るかや、個人との繋がりややりとりが大きければ大きいほど、対個人としての気遣いが大切だと感じました。

それからは、知り合いの記者さんの記事があれば特に注目して情報収集をしたり、記者さんが「こういうネタがなくて困っている」と相談された際、会社や個人をご紹介できるような状態をつくったりと、対個人としての関係構築を意識するようになりました。受け身ではなく、自分からこうした関係性を作り上げていくという面では、広報の仕事は営業と共通している部分もたくさんありますね。

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広報としての業務の幅が少しずつ広がっていき、2014年にはニクリーチの広報担当になりました。当時のニクリーチは新卒採用および自社採用のためのサービスだったため、どうすればムーブメントを起こし、事業貢献できるのか?を取締役の竹内に相談しながら考え、アプローチをし、テレビ各局の特集放映につながりました。これがのちに採用PRやキャリア採用業務も任せてもらうきっかけにもなり、2015年に広報のマネージャーのほかに採用PRと人事を兼務するようになりました。このように、広報から採用業務まで幅広く携われたのは、自分が成長するうえで大きな糧になったと思います。

これまで各種サービスの記者発表など様々な経験をしましたが、特に印象的だったのは、2015年にダイレクトリクルーティングについて日経新聞の取材を受けた時のことでした。当時、記者の方にご説明する時間は1時間で、取締役の多田が前半30分しか時間が取れず、私が残りの30分でフォローするという形でした。30分という短い時間の中で、どのように分かりやすく伝えるか?記者の方に社会に伝える意義を感じていただくのか?という点が私の課題でしたね。そのため、取材直前まで細かく設計して本番に臨みました。

そして日経新聞の特集として記事が掲載されたのです。ダイレクトリクルーティングが世の中に必要なものと認知されてきたのだと、感銘を受けましたね。また、この掲載とムーブメントは周りの方の支えがあったからこそ、実行できたものです。「ビズリーチ」を生み出した創業メンバー、プロダクトを作ってくれたエンジニア、そのプロダクトを日々支える社員、みんなの想いを繋げたという喜びがあり、これが広報の仕事の醍醐味なのだと改めて感じました。

ビズリーチの部長として、また一児の母親として

2016年4月に広報室の室長になってからは、「ビズリーチが社会にどう見られるべきか?事業がどうあるべきか?」という意識を、より強く持つようになりました。広報はステークホルダーや社会との関係を築いていく部署です。そのため、新しく入ってくるメンバーには、広報としての目線・考え方を伝えることを徹底しました。

キャリアを築いていく中で2017年11月に産休・育休に入りますが、5ヶ月後の2018年の4月に復帰します。あっという間に戻ってきたと、周りにはビックリされました。またビズリーチで仕事がしたい!という気持ちがあったので、産休取得前から出産後はできるだけ早く復帰する予定でした。ちゃんと仕事ができる状態を築けるか?という不安はありましたが、みんな温かく迎え入れてくれたので、スムーズに職場復帰できましたね。

子どもが小さい時の時間は貴重ですし、一緒にいられない申し訳なさを感じることもあります。だけど、24時間ずっと子どもと一緒にいることで、「仕事でやりがいを感じられなくなった自分」に納得できなくなるかもしれない。その時、それを子どもの責任にしたくなかったんです。だから、一人の人間としてイキイキと自己実現している姿を見せたいと思い、私は働きます。夫と協力しながら、保育園のお迎えに行ったり、家事をしています。自分の時間や家族と過ごす時間がとても大切なので、たまに家事代行サービスを利用したりと息抜きの時間を作ったりもしています(笑)。

現在、広報室を離れビジネスマーケティング部の部長を務めています。ビジネスマーケティング部はクライアント開拓とエンゲージメント向上に向けたマーケティングを行う部署です。ビズリーチをどのように認知してもらうか、またそこから最適なソリューションを提供できるのがビズリーチであると理解していただき、決断していただくまでの設計と運用を行っています。 マーケティング領域において、BtoCやCtoCとは異なり、BtoBといえばココ!と言える会社は、日本にはまだ少ないように思えます。だから将来的に「BtoBマーケティングといえばビズリーチ!」と言ってもらえるような、お客様の高い満足度を得られる会社になることが、今後の目標です。

理想像が無いからこそ、今を精一杯生きる

2018年8月よりビジネスマーケティング部の部長になってまだ4ヶ月ほど。大変なことも多いですが、楽しみながらやっています。不確実性の高い世の中で、日々新しい学びを得ながら仕事ができることは恵まれています。そして、成長の機会が豊富にあり、社員の挑戦を見守ってくれる環境がビズリーチにあることも大きいですね。もし分からないことがあっても、周りのみんなが気持ちよく教えてくれますし、わざわざ時間を割いて勉強会をしてくれることもあって。だから私も、失敗を恐れずにチャレンジしていくことができるんです。

今明確に「こうなりたい!」という理想像はないものの、世の中に価値あることを提供していくために、力を注ぎたいという思いは変わりません。むしろ、明確な理想像がないからこそ、目の前の仕事に精一杯打ち込めるんです。これからも変化していくであろう、偶発性のキャリアを大切にしながら、仕事を楽しんでいきたいですね!

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※所属、業務内容は取材時点の内容です。


この記事をインタビューしたメンバー

乾 友香/ Yuka Inui


新卒で銀行に入行し、その後人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして勤務。2018年にビズリーチに入社。現在は人事本部の採用マーケティング室にて採用に関わるコミュニケーション設計や、Reach Oneの編集を担当。特技は歌モノマネ。