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「仕事は楽しいものではなく、楽しむものである」|楠瀬 大介(カスタマーマーケティング部 部長)

ビズリーチの各事業や組織をリードするキーパーソンをご紹介するビズリーチ「キャリアインタビュー」。今回は、カスタマーマーケティング部の部長 楠瀬にインタビューしました。

楠瀬は大学時代、競馬とパチンコに没頭し、データを収集、分析して独自のアルゴリズムを組むまでに。卒業後はアミューズメント業界に就職。2年働いたのち「誰もが仕事を楽しむ環境を作りたい」という思いから、クラウドソーシングサービスの会社を立ち上げるも、1年で廃業。まずはハイクラスの方の仕事の価値観を変えたいという思いからビズリーチへ入社。営業や事業企画、マーケティングに従事。2018年5月にはビズリーチ最年少部長となった楠瀬に、キャリアについての考え方を聞いてみました。

「仕事は楽しいものではなく、楽しむものである」

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楠瀬 大介/Daisuke Kususe
1989年生まれ、兵庫県出身。慶應義塾大学 商学部を卒業後、パチンコ店運営企業に入社。2年間勤めたあとに起業。クラウドソーシングサービスの会社を立ち上げたが、1年で廃業。2016年3月にビズリーチに入社。入社後は営業・事業企画を経て、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」の会員獲得の施策立案・実施を行っている。2018年5月に、最年少部長としてカスタマーマーケティング部 部長に就任。

「楽しむ」ためには、新しい発見を探そうとする気持ちが大切

仕事がつまらなくなるのは、どんな時か?僕は、慣れてきて新しい発見がなくなってきた時だと思っています。でも、それは新しい発見を探そうとしていないだけなんですよね。例えば、豆を皿から皿へ箸でつまんで移動させるような単純作業でも、どうすれば速くできるか、豆のどの部分を持つべきかなど、研究することはたくさんあるので、新しい発見なんていくらでも見つけられるんですよ。

仕事も同じで「これでいいや」と自分を甘やかさずに、上を目指そうと思えば、課題はいくらでも見えてくるものです。課題をどう乗り越えていくのか、ゲームを攻略するようなワクワクする気持ちを持って仕事をするように、心がけて働いてきました。最近ではそれが当たり前になってきて、仕事を楽しいと思えない気持ちがわからないくらいにまでなりました(笑)。

PDCAを最初に全力で回したのは、学生時代に打ち込んだ競馬とパチンコ

父は、お金にとらわれず、自分が楽しいと思える仕事をしたほうがいいという考えの人でした。私が就職活動をしていたときも、「年収は高いけれど楽しめない仕事と、年収は低いけれど楽しめる仕事、どちらがしたいんだ」と聞かれ、私は後者だと即答すると、父は大きくうなずき「好きな仕事をしなさい」と。そういう考えを持つ父に育てられた私は、学生時代も好きなことに没頭する日々を送りました。

大学生活で私がやり遂げたことといえば、競馬とパチンコを極めたことです。ある時に競馬の必勝本を読んで100円分チケットを買ったんですね。そしたら、2000円ぐらいになって。これは面白い!と思ったことがきっかけとなり、運に任せて遊ぶだけではなく、レースに勝つためにはどうすればいいのか、日々研究に明け暮れていました。 例えば、競馬の予想も基本は「PDCA」が大切なんです。「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」ですね。予想するだけではなく、レースが終わった後はデータを分析して自分の予想と結果を照らし合わせて確認し、改善するべきポイントを見つけ出し、次の予想でそれを生かす。その繰り返しでした。何千レースものデータを最初はエクセルで管理していたのですが、データ量が多すぎて管理しきれないほどに。データベース言語であるSQLを独学で学んで、アプリで管理できるようにしました。

パチンコも勝つためにはいろいろと計算しなければならないことが多いのですが、毎回計算しなくてもいいように、Java言語を勉強してアプリを作りました。土日は全レースを見返して、月火が復習、水曜は少しお休みをして、木金で次の土日のレースの予想の時間に充てて…。もちろんこの1週間の間にパチンコをする時間も確保しています。睡眠時間が1~2時間くらいの日が続くくらい、全精力を費やしていましたね(笑)。

新規事業立ち上げに携わるために、パチンコ店運営企業へ

そんな大学生活を送りながらも、漠然と大学卒業後は新規事業に携わったり、起業してみたいという想いがありました。就職活動の時は、なんとなく商社やメガバンクに入れば新規事業に携われそうな気がするという、かなり浅はかな考えで入社試験も受けました。しかし「この選択でいいのだろうか?」と疑問を持ち、もう1年、就職活動をすることに。

翌年の就職活動では、自分が新規事業に関われる会社はどういう会社なのかを、具体的に考えるようにしました。会社が新規事業をやっていても、その部署へ配属されるには、同期の中でトップクラスでいなければ無理だろうと。その観点で考えたときに浮かび上がってきたのが、パチンコ店運営企業でした。海外で銀行やカジノを作るなど、新規事業を展開している会社もあるし、パチンコであれば知識や経験を生かして上を目指していけるのではないかと考えたのです。結果、就職活動は無事うまくいき、大手のパチンコ店運営企業に入社することになりました。

パチンコ店運営企業に就職してからは、約2年の間、店舗で勤務しました。最初は掃除、接客、アルバイトの方の管理などをして、次第に店舗売り上げのシミュレーションといった戦略の部分にも関わらせてもらいました。

この会社でとても印象に残っているのが、入社して2ヶ月の時、当時のマネージャーから突然「楠瀬 、仕事楽しいか?」と聞かれたことです。「そんな風に聞かれたら楽しいって答えるしかないじゃないか!」と思いながら「決まってるじゃないですか、もちろん楽しいですよ。パチンコが大好きで、大好きなものに囲まれているんだから。」と返答したんです。しかし「適当に答えたでしょ。仕事なんて90%はつまらないものなんだよ。でも、残りの10%の楽しさを11%楽しもうと努力できる人が仕事のできる人なんだよ。」と言われたんです。この言葉がかなり自分に突き刺さりましたね。自分の中で「仕事は楽しいものじゃなくて、楽しむもの」という言葉に変換されて、すごく腹に落ちたんです。これは今でも働く中で、自分のベースになっています。

「みんなが楽しんで仕事ができる社会」を目指して起業

パチンコ店運営企業を辞めようと思ったきっかけは、当時、会社の方針が新規事業を拡げていくのではなく、既存の事業に重点を置くと、方針転換したことでした。私は新規事業に携わりたくて入社したので、「それならば、辞めよう」と思いました。

退社後は、他の会社へ転職する選択肢もあったのですが、私は起業を選びました。起業したい人は、30歳頃まで企業に勤めて勉強した後に会社を立ち上げるケースが多いと思います。ただ30歳まで待って成功する確率と、20代半ばで起こして成功する確率はそんなに大きな差はないだろう、未熟な部分も受け入れてもらい易い、若いうちに起業するのも一つの手だと思ったんです。学生時代に貯めたお金もあったので、すぐに行動に移しました。

当時、オンライン上で不特定多数の人に業務を依頼する、クラウドソーシングが広まり始めた時期でしたが、デザイナーやエンジニアなど一部の技術職か、簡単なデータ入力に限られていました。自分は、企画職、マーケティング職、トップ営業の方も、会社と個人契約することができると考え、幅広い業種を取り扱うクラウドソーシングのプラットホームを立ち上げました。

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また、クラウドソーシングの会社を立ち上げたのには、自分なりの思いもありました。パチンコ店運営企業で働いていた時、学歴が理由で就きたい職に就けなかったというアルバイトのスタッフもいたのですが、とても仕事を楽しんでいきいきと働いていたんです。一方で、大学時代の友人とお酒を飲んだ時、大手の企業に勤めているのに「仕事がつまらない」「会社に行きたくない」と愚痴をこぼしている人もいました。

大きな仕事ができる機会がある企業で働いているにもかかわらず仕事を楽しめない人がいることも、仕事を楽しむことができる人なのに、学歴、性別、価値観、働き方など社会的なレッテルが理由で仕事の幅が広がりにくいことも、どちらももったいないと感じました。社会的なレッテルなど関係なく、誰もが様々な仕事に携われるチャンスを増やせば、世の中はもっと良くなっていくのではないか、みんなが楽しんで仕事ができる社会になっていくのではないか、という気持ちを持つようになっていたんです。

そこで、まずはすべての人に仕事のチャンスを増やせるようにと、クラウドソーシングサービスを選んだのですが、自分の力不足でうまくはいきませんでした。本業と違う仕事で収益は上げていたものの本業が全く伸びず、今の状態で続けても先が見えないと、約1年で廃業することを決めました。

ハイクラス人材の価値観を変えるマーケットを創るために、ビズリーチへ

廃業後、すぐに新しい就職先を探すことになりました。この時も転職の軸に据えたのは、「人材×働く」に関わる会社であること。起業当時から変わらない「みんなが楽しんで働ける社会」を作れそうなところはどこか、いくつかの企業で検討しました。

その中でビズリーチを選んだのは、一番自由度が高く働くことができると思ったことと、ハイクラスの人材に強い会社だということでした。それまで結構自由なキャリアを歩んできたタイプなので、ベンチャー企業であれば裁量を持ち、自由度高く働けるのではないかと考えました。ハイクラスの人材に強いことにこだわった理由は、みんなが楽しんで仕事ができる社会にするには、ビジネスのトップで働く人たちの影響力が必要だと感じていたからです。彼らを巻き込んで「仕事とは楽しむものである」というマーケットをいつか作りたいと思いました。

営業→マーケティングへジョブチェンジ

2016年3月にビズリーチに入社。転職してすぐの頃は「ビズリーチ」を利用する企業様の採用成功の支援を担当することになりました。入社して感じたことは、イメージ通り自由度は高いものの、もう少し仕事の生産性を上げる余地があるのではないか、ということでした。3ヶ月ほど働いた頃に、現事業部長である酒井に、その提案をしました。会社経営の経験があったので、事業部目線、経営目線で会話をしていたら「君は、変わっているな」と言われました。酒井は私に営業よりも、企画職のほうがパフォーマンスが出ると判断したのか、8月には事業企画部へと異動になりました。

事業企画部では、お客様の採用支援部門の売上収支シミュレーションやキャンペーンを提案するなど、戦略立案のサポートをしていました。アミューズメント業界で働いていた時の経験が生かせる部分もあり、初めての仕事も意外と苦労することなく、楽しく過ごしていました。その後1年間、事業企画部で働く中で「ビズリーチ」をご利用いただいている会員様への対応を強化したほうが事業が伸びるのではないかという気持ちが芽生え、酒井にカスタマーマーケティング部に行きたいと相談しました。すると、ちょうど前任者が産休に入ったタイミングだったこともあり「じゃあ、見てきなさい」と、カスタマーマーケティング部のマネージャーとして新たにチャレンジの機会をもらうこととなりました。

マーケティングについての知識がない上に、マネージャーとして異動したので、正直、最初は何をやっているのか理解できないような状態でした。事業は進んでいくのに、自分は何も成果を上げていないジレンマで泣きそうになることもありました。悩んだ結果、わからないことは諦め、広告運用など自分の知識が乏しい部分は詳しいメンバーに力を借りて、得意なフィールドで部署を運営しようと割り切ることにしました。最初の1ヶ月は、業務状況などの様々な情報をグラフや表に変換して一覧で表示できる、いわゆるダッシュボードを作り、自分自身がマーケティングの状況を把握できる環境作りに努めました。事業企画部時代に簡単なダッシュボードを作っていたこともあり、理想のイメージは頭の中にありました。ただ具体的な作成方法の知識が足りず、社内のいろいろな方に相談しながら、集めた情報をつなぎ合わせて何とか作っていきました。1ヶ月半ほどかけて誰が見ても納得できるダッシュボードを完成させたときは今でも思い出される瞬間の一つです。

カスタマーマーケティング部に異動して約半年後に、部長へと昇進しましたが、決裁権が増えたことと、責任が重くなった以外はあまり変わったことはありませんでした。部署のメンバーは、もともと自由にやりたいタイプが多いので、最低限の先導をするだけで、それぞれが自由にパフォーマンスを発揮していたのも大きいかもしれませんね。ありがたいことです。

誰もが「楽しんで」働ける社会を目指して

今の仕事の面白いところは、企業と人をマッチングさせるところにあると思います。企業の人事・採用担当者の方も求職者の方もそれぞれに思いが異なるので、お互いの気持ちがピッタリと合う最適なめぐり合わせを見つけることはとても難しいことです。「ビズリーチ」という大きなプラットホームで得られる膨大な情報を、どのように生かしてマッチングしていくべきなのか、これが世の中の最適解なのかをどんどん研究していきたいと思っています。

また、ビズリーチへの入社理由の一つに、影響力のあるハイクラスの方々を巻き込んで、誰もが「楽しい」と思える社会になっていくような仕掛けを作りたいという気持ちがありました。しかし、これはまだ実現できておらず、今後カスタマーマーケティング部が進めていかなければならないことの一つだと思っています。 ハイクラスの人たちも、その部下の人たちも、個人で働く人たちも、誰もが、自分の仕事を「楽しい」と思えるような世界を創りたい。そんな世界を実現するための転職マーケットを生み出したいですね。更に言うと、転職という選択肢に頼らないキャリア形成や仕事を楽しむ環境提供をしていきたいですね。


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※所属、業務内容は取材時点の内容です。


この記事をインタビューしたメンバー

乾 友香/ Yuka Inui


新卒で銀行に入行し、その後人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして勤務。2018年にビズリーチに入社。現在は人財採用部の採用マーケティンググループにて採用に関わるコミュニケーション設計や、Reach Oneの編集を担当。特技は歌モノマネ。