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ビズリーチのイマとこれから

ビズリーチのエンジニア、デザイナーは日々何を大切に考え、仕事に向き合っているか。|第五回アントレ道場!

こんにちは、「アントレ道場」実行委員の田中です。

先日、全社員を対象にアントレプレナーシップを学ぶための社内イベント「アントレ道場」の第五回目が開催されました。第一回〜第三回までは社外の起業家(アントレプレナー)をお招きし、第四回目からは、社内のアントレプレナーに焦点を当ててきました。

これまでのアントレ道場についてはこちらから reachone.bizreach.co.jp

今回は、半期に一度の全社の表彰イベントである「BizReach Awards」にて、最高技術賞(エンジニア職を対象とした賞)に選ばれた長原と、ベストデザイナー賞に選ばれた遠嶋を迎え、過去の苦労や楽しかったこと、日々どのような姿勢で業務に望んでいるかをパネルセッション形式で語ってもらいました。当日の雰囲気とともにご紹介します。

登壇者紹介

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(左)ベストデザイナー賞 受賞 遠嶋伸昭/Nobuaki Toshima
ブライダル会社にてイベントディレクター兼プランナーとして、キャリアをスタート。広告代理店・Web制作会社でデザイナーとしてのキャリアを積み、2017年4月にビズリーチ入社。現在は、マーケティングの部署と協力し広告、Webサイト、サービスロゴ、イベント展示など幅広いデザインを手がけ、プロジェクトによってはアートディレクションを担う。詳細はデザイナーブログ参照

(右)最高技術賞 受賞 長原佑紀/Yuki Nagahara
システム受託開発会社にて、SE兼プログラマーとしてのキャリアを積み、2015年10月ビズリーチに入社。ビズリーチサービスのインフラエンジニアの後、2018年8月よりプラットフォーム基盤推進室へ。

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モデレーター 古賀好二郎/ Kojiro Koga
デザイン学校を卒業し、デザイン事務所へ。2014年10月ビズリーチに入社し、デザイナーとしてプロダクト開発に携わる。2016年2月より主にビズリーチ事業のマーケティングにおけるクリエイティブディレクションとマネジメントを担当。

古賀:お二人は今どのような業務を担当していますか?

長原:私はプラットフォーム基盤推進室に所属しています。この部署は昨年の8月に現場の課題感から新設されました。

今年で創立10年を迎えましたが、「ビズリーチ」「キャリトレ」「HRMOS(ハーモス)シリーズ」「スタンバイ」などの事業をグロースし、新規事業の立ち上げにも力を入れてきました。 これまでは、ユーザに価値を提供するための機能開発に重きを置いたプロダクト開発が進められてきました。

しかし、ビズリーチのサービスが世の中に広まっていくなかで、例えばWebサービスの表示速度が一定以上である、バックアップが正しく取られており障害発生時にも早急に復旧ができる、セキュリティ対策などのサービスを提供する上で当たり前とされる「非機能要件」が蔑ろにされていたり、プロダクトごとに対応状況が異なることもあり、会社として一定の信頼性を担保する必要がありました。
そこで、全社横断でプロダクトの信頼性・可用性の向上などに取り組むために立ち上がったのが、プラットフォーム基盤推進室なんです。

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業務の一例としては、プロダクト共通の「非機能要件」の基準を明確にした、全プロダクトの状況を可視化するチェックシートの作成などがあります。
定期的に各プロダクトでチェックを実施し、各プロダクトのエンジニアに改善ポイントを伝えて、全社プロダクトの信頼性改善のための業務を行っています。

また弊社のプロダクトでは9割はAWSを利用していますが、AWS Trusted AdvisorというAWS環境をベストプラクティスに則ってセキュリティ、パフォーマンス、耐障害性、コストなどの観点でチェックを行うサービスを活用しています。前期の実績としてはこのサービスを用いてセキュリティの観点で大量の警告に対して全社で改善を行いました。

全てのプロダクトに対して警告内容のリスクやアクションの説明を行って対応を促し、結果としては80%以上のセキュリティリスクを改善することができました。 更に各AWSのチェック結果を集約して一覧化したダッシュボードを構築し、今後も継続して改善が進むような仕組みづくりを行いました。

その他、「キャリトレ」のサービスは、今年の9月に技術的負債を解消するために大幅なシステムのリニューアルが行われました。 プロダクトをアーキテクチャから抜本的に再構築する大きなプロジェクトでしたが、担当のプラットフォームのチームから相談を受け、システムのモニタリングの設計・構築やアーキテクチャレビュー、開発の支援など多岐に渡って事業に踏み込んだ活動なども行なっています。

遠嶋:私は、本当に幅広くいろいろなデザインを担当しています。具体的にはマーケターと連携してランディングページやバナー広告の訴求開発や改善を行ったり、大規模なプロジェクトになると、ロゴであったり、交通広告、ポスターでは山手線ジャックや駅をビズリーチで染めることもやりました。他にもイベントの空間、ノベルティなどなど、ビジュアルコミュニケーションに関わるデザイン・アートディレクターをやっています。

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フェーズの異なる事業を横断的にサポートする

古賀:働くなかで苦労する点はどういったことですか?

長原:横断的な部署の難しさを感じています。カウンターパートになる事業が多いので、それぞれとやりとりしないと物事が進まない。プロダクトのフェーズもさまざまで、立ち上がったばかりのプロダクトから、10年経って大きくなってきたプロダクトまであるので、横断的に同じ形で何かやっていこうとなると、いろいろな声が上がって調整が難しいですね。

古賀:横断的に事業部とやりとりをするなかで、心がけていることはありますか?

長原:「どこに課題が合って、何をやらなければいけないのか」をきちんと丁寧に伝えることを心がけています。
また、プロダクトによって、同じ作業内容でも優先順位が違うことも多いので、横一線で同じようなやり方で進められるわけではありません。プロダクトのフェーズごとにアジャストして柔軟に対応しないといけないんです。そのため事業部のエンジニアとの対話に時間をかけました。

ただ、そういった方法だと今後さらにスケールしていったときに追いつかなくなることが想定されるので現在は、全社で利用されているAWSに対して必要となる設定などを一斉に導入するような横断的な仕組みを構築しています。

仕組みができれば、各事業部が少ない工数で必要なことができるようになる。これは新規のプロダクト開発にも生かせますし、既存のプロダクトも効率化が図れて全社の生産性も上がります。

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10年目を迎えたビズリーチで急激に増えたデザイン案件

遠嶋:私の場合は苦労というか、今年の4月がビズリーチ10周年だったこともあり、いろいろな企画が同時に進んでいた時期で、タスクが膨大で大変でしたね(笑)。10周年の記念ロゴ作成や、ドラゴン桜2部長 島耕作とのコラボ企画東京レインボープライドなどなど。

今までやってきた仕事とは違った内容のものが多く、プロジェクトに関わる人数の多い案件も増えたので、今まで以上にチーム間の意思の疎通をしっかりとらないといけなかったことが大変でした。例えば「部長 島耕作」とのコラボのときは、島耕作の世界観、ビズリーチの世界観がそれぞれに存在して、それぞれ踏み込めない領域があるので、編集社様と自社で密接な関係を築き、お互いを深く知ったうえでピンポイントにはまるデザインが必要だったんです。そういう難しさがありました。

古賀:遠嶋さんのマネージャーである私からは、いくつものデザインを同時並行で進めてもらうけれど、質も下げないでというお願いをしましたが、見事にやりきってくれましたよね。デザインってアウトプットだけ見ると分からないかもしれないけれど、結構辛いプロセスを踏んでいる。一度作ったものがひっくり返ることなども経験しながら、自分の意見をしっかり押して、あるべき姿を作っていたと思います。

遠嶋:それが楽しい部分でもあるんですけどね。たしかに、作ったものがひっくり返った案件もありましたね(笑)。

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デザインによってプロジェクトを加速させる

古賀:逆に、これまでの仕事で一番楽しかったことは何ですか?

遠嶋:一番楽しかった仕事は、HR SUCCESS SUMMITのアートディレクションです。準備期間が半年もかかって苦労も多かったのですが、プロジェクトにおけるデザインの大切さを肌で感じました。

プロジェクト開始の時点で、チームメンバーそれぞれがこのイベントによってどんな成果をあげるかそのゴールを想像するのですが、特にイベント空間のイメージについては解像度が低い部分も多いと思います。そこにピタリと合うデザインを提示できると、それがきっか けでメンバーからイベント自体へのアイディアがあふれ出てくる。「こうしたい!」という具体的な意見がたくさん出てくるんですよ。

その意見に触発されて、デザインの精度も上がっていきビジュアルがはまってくると、さらにどんどんアウトプットが出てくる。ゴールまでの進むべき道が自然と見えてくるんです。そのおかげでみんなが楽しい気持ちになり、その雰囲気がまた良いアイディアへつながる。デザインがきっかけとなって、プロジェクト内で好循環が生まれることをHR SUCCESS SUMMITを通じて体感しました。チームが一体となってみんなで何も無かったものから、創造していくことが本当に楽しかったです。

信頼しあえるチームで仕事をやり遂げる

長原:チームワークがいいかどうかは、仕事の楽しさに大きく関わってきますよね。私も、新規事業のインフラを一人でガツガツ構築しているときもその瞬間、瞬間は楽しいんですけれど、もっと楽しいのはやはりチームで仕事をするときです。チームの状態が良かったかどうかが、その時楽しかったかどうかに影響していますね。

チームメンバーがお互いのことを良く分かった状態で、言いたいことが何でも言える、信頼し合える関係性を築いているかがとても大切だと思います。トラブルが発生してもこの人に任せれば大丈夫という感じで、背中を預けあえるチームだと安心して仕事ができるから、楽しいんです。お互いに助け合いながら、ビズリーチを支える仕事をチームでやり遂げているという充実感や一体感があるんですよね。

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各事業における解決すべき本質的な課題は何なのか

古賀:お二人が日々の業務で大切にしていることは何ですか?

長原:課題ドリブンで進めるということです。取り組むことはまず課題を明確にします。なぜそれが課題なのか、根本的な原因は何なのか、どういった状態になれば解決できたといえるのかを考えて取り組むことを大切にしています。横断的な仕事は各プロダクトに影響する動きを取るため、なおさらですね。

課題を明確にしないまま、相手に話を持ちかけても伝わらないし、行動に移してもらえないと思うので、どんなに小さな案件でも「なぜ、やらなければいけないのか」をしっかり落とし込むことを意識しています。

また、横断組織として各プロダクトに関わっていますが、それぞれのサービスが世の中に価値を届けるためにはどうすればいいか、そのために何が必要かという基準で業務の優先順位を決めています。ビズリーチ社内ではどんな職種でもそれは変わらないと思っています。

ミッションを実現するためのデザインとは

遠嶋:私は前職のブライダル業界にいたときから、デザインを考えるときに「これは魅力的か」という問いを、常に自分に投げかけています。デザインを見た人や、イベントに参加した人のモチベーションをどれだけ上げられるかが、すごく大切なことだと思っているんです。どのような気持ちになってほしいのか、人の気持ちを動かせるような魅力的なデザインはどのようなものかを考えています。

Web制作会社では、「魅力」についてターニングポイントがありました。ナショナルクライアントの案件を手がける機会に恵まれ、車や飲料、企業コーポレートサイトなどデザインの幅を広げつつ、より「魅力」を追求しました。経験する上で自信もつくようになりましたが、ふと改めて本当にデザインに触れた顧客に「魅力」を伝えられただろうかと気づきました。

プロジェクト単位で完結するため、結果の良し悪しに関係なく、自分の手から離れていくんですね。どこまで成果を得られたのか、世の中にどんなインパクトを与えたのか、「魅力」を伝えきれたのか、なかなか踏み込むことができなかったんです。自分が追っている「魅力」は自己満足なのではないかと思ってしまったんですよね。そして顧客目線になってどう魅力的に伝えるかをもっと追求したいと思ったんです。

ビズリーチではプロジェクトが終わってもその成果を見直し、新たな課題を見つけ、解決するデザインを心がけています。ユーザー視点でより「魅力」的に伝えるにはどうするかと考えることに多くの時間を費やしています。入社当初はバナー1つ作ってその反応を見るのが楽しかったです。

さらに意識するようになったのは、「選択肢と可能性を広げられる」ようなデザインかどうかです。ビズリーチのミッションは「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」ですから。何か一歩アクションを踏み出すきっかけになるデザインを作ろうと意識しています。一歩踏み出すことで、選択肢と可能性が増えると思うんです。

常に変化していく環境の中で、課題をどう捉えるのか

古賀:では、最後に今回の受賞はどのような点が評価されたと思いますか?

長原:今回、賞をいただきましたが、結果は後からついてくるものだということをすごく感じました。賞をもらったり、評価を上げるために何かをやるというのは違うと思っています。何が課題で、何をやることに意味があるのか、そこを見極めて解決していけば、評価は自然とされるものだと思います。

遠嶋:私も同じ意見です。きっとこの先同じことをしても、また同じように評価されるわけではないですよね。課題は変化していくものなので、その時々に直面する課題を解決していくことが大切だと思います。

古賀:なるほど。本日はどうもありがとうございました!

懇親会の様子

対談終了後には、登壇者と参加者が自由に交流できる懇親会を開催しました。対談では聞けなかった質問を参加者が登壇者にし、さらに理解を深めました。また、エンジニア・デザイナーだけでなく、ビジネス職の社員も多く参加していたため、職能を越えた参加者同士の交流も生まれていました。 f:id:rbiz:20191015114538j:plain

セッションを通して感じたこと

私は登壇者の2名とは異なり、ビジネス職ですが、ビズリーチのエンジニアやデザイナーが「課題ドリブン」で業務にあたっているということは、同じフロアで働いていることと、ランチや飲み会などを通しての交流もあるため、なんとなく感じていました。ただ、「どのような想いをもって、仕事に向き合っているか」をここまで深く聞ける機会はなく、異なる職能に対しての理解が深まりました。また、仕事に対する哲学や姿勢に共感することも多く、「大切なことがぶれていない人達が集まっている会社なのだな」と改めて思いました。

印象的だったのは、登壇者2名とも「チームで仕事をしている時が一番楽しい」と言っていたことです。勝手なイメージで、エンジニアやデザイナーの方々は個人で仕事をすることが多いのかと思っていました。課題に対して何が最高のアウトプットなのかをチームで考え行動する、これは職能に限らずビズリーチ社員全員に通じる働き方なのかもしれません。

会社の成長に合わせて社員が急速に増えていく中では、お互いの働き方やどんな想いで業務に取り組んでいるのかを社員同士でも把握しづらくなってくると思います。社員同士の理解を深めるためにも今後も社内アントレプレナーにスポットライトを当てた会を、開催していきたいと決意しました。

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最後は、社内ではおなじみの「ビズリーチ」ポーズで記念撮影

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この記事を書いたメンバー

田中将太/Shota Tanaka


東京都八王子市出身。2018年4月にビズリーチに入社。HRMOS採用にてカスタマーサクセスに従事。趣味は、旅行・映画・料理。ウクレレを練習中。